タクティクスオウガ リボーン

シミュレーションRPG レビュー

タクティクスオウガ リボーン 発売!評価やシステム内容を紹介

今回はタクティクスオウガ リボーンの評価やシステム詳細、
前作にあたる「運命の輪」や変更点などについても織り交ぜながら、
まとめていきたいと思います!

早速どんどんいきますよ。

【タクティクスオウガ 運命の輪とは?】

PSPにて2010年に発売されたゲームです。
当時スーパーファミコンで発売されていた「タクティクスオウガ 」を
大幅に作り直したリメイク作となります。

評価のほどは?

人によってはクソゲー扱いされています。
特に最も不満点の大きかった部分は、
レベルがユニット単位ではなくクラス(所謂ジョブ)単位に
なった事で、個々を育てる楽しみがなくなった事。

次にトレーニングモード(フリーバトル)が廃止された事。

個人的にもクラス単位でのレベル管理は一番嫌いな部分でした。
トレーニングモードがないので、好きに育成出来ないのも辛いですね。
その他、装備ごとに装備レベルを満たしていないと装備出来ない
という仕様もありました。

とは言え、難易度は高くやりごたえはあるし、説得コマンドで
モンスターを仲間にしたり、合成システムやスキルポイントを使用しての
スキル取得など面白い要素もたくさんありました

【タクティクスオウガ リボーンとは】

「運命の輪」を前作と述べていますが、正確にはまた別物です。
「運命の輪」と同じく、スーパーファミコン「タクティクスオウガ」の
リメイク作ではあるのですが、
全く別のベクトルで大幅にリメイクされたものとなります。
あくまでも元は同じ「タクティクスオウガ」なので基本的なシステムや
ストーリーは同じとなりますね。

【タクティクスオウガ 運命の輪との違い】

  • グラフィックの向上
  • UIの改善
  • ユニット単位でレベル上げ・育成が出来るように
  • AIの見直し(状況に合わせて細かく対応が変わるように)
  • フルボイスに
  • 倍速モードの実装
  • アタックチームの編成(最大12人のユニットで5つまで保存可能)
  • 自軍ユニットにいくつかのAI(作戦)を設定出来るように
  • ボーナスタスク(必須ではないが戦闘中に達成すると報酬が貰えるミッション)
  • 装備レベルの廃止
  • 演習の実装(これがトレーニングモードに当たります)
  • 起動がとてつもなく早い(アプリ起動から動かせるようになるまでで10秒掛からないくらい)
  • 新システム:チャーム(レベルを上げたり個別にステータスを伸ばせる成長アイテム)の実装
  • 新システム:バフカードの実装(フィールドにランダムで出現する強化アイテム)

【タクティクスオウガ 運命の輪から変更されていない要素】

  • 合成
  • CHARIOT

他にも細かいところでは色々あると思いますが、
大きなシステムの一部として上記は継続実装されていますね。
CHARIOTとはターンを巻き戻すシステムで「運命の輪」の時に
初めて実装されました。
「作戦ミスしてユニットがやられた!やり直したい・・・」
などと言った時に、最大50ターンくらい前?だかに巻き戻せる
チート的なシステムです。

では、ここからようやくリボーンの評価に入っていきます!
※PS5版での評価となります

【良い点】

  • フルボイス
  • 倍速モードが快適
  • クラスチェンジやスキル取得などによる自由な育成・ビルド要素
  • 演習によって好きなだけ育成が楽しめるようになったこと
  • ステージ毎にアイテムがボロボロ落ちるので報酬がたくさん
  • ZOCや向き・高さ・地形などSRPGに欲しい概念が詰まっている
  • チーム編成が5つまで保存出来るようになり便利
  • ロード時間がほぼない・レスポンス快適
  • ドットが綺麗
  • タッチパッドであらゆる情報のヘルプが確認可能
  • ウォーレンレポートによる情報量の多さや読み応え
  • マウスやキーボードでのプレイが可能

PS5ならではの機能として、アダプティブトリガー機能は実装されていないためか、
深く押し込まなくても良いように途中でL2R2の押し込みが止まるという、
小さなユーザビリティに感動しました。
ハプティックフィードバックは実装されています。
攻撃したり魔法撃ったり、イベントシーンでも様々な場所で意外とブルブル震えるので、
没入感があります。特に豪雨で雷の鳴るマップでは雷がゴロゴロする度震え臨場感高まります。

キーボードだけでなくコントローラーのボタン配置も自由に変更可能!

【悪い点】

  • オート再生がない
  • バックログがない、会話を少し前まで戻すことは可能だけど
    喋るキャラが変わるとログは破棄される
  • レベルキャップが低くレベルの存在価値が薄くなっている
  • アーチャーが弱めの調整

【まとめ】

フルボイスになった事で、没入感が増しましたね。
SRPGのような立ち絵とテキストだけで展開されるストーリーでは
ボイスがないとやはり味気なく感じてしまいます。
今回はフルボイスになった事で、そのシーンにおけるキャラクターの
感情が読み取れやすく
なっており、ストーリーが濃厚で評価されている
タクティクスオウガでは特に良いです。

イベント中は選択肢が発生することも!


グラフィックもかなり綺麗になっています。
一から作り直しているのかな?今年の春くらいに同じスクエニから
「トライアングルストラテジー」という同ジャンルのゲームが発売されましたが、
あれに近いですね。なめらかなドットです。
2D-HDは使用されていませんが。
序盤の隠れ家でのデニム達のやり取りシーンでは、ロウソクから発する灯火の陽炎の
表現や外から入り込む日差しの光の表現など、
細かい部分でも演出が凝っているなと感じました。

育成面では
クラス単位での管理が廃止された事で、個々を育てる楽しみが
戻ってきたのが最高!
クラスのレベル上げでスキルを習得していけるのですが、
クラスチェンジをしたりして集めたスキルを自由に組み合わせて
自分だけのビルドを構築する楽しみも良いもの。

また、スキルの中でも武器スキルは熟練度があって
使い込めばスキルレベルが上がるし、
本作ならではの新要素(チャーム)でさらに細くステータスを育てたり
など育成要素は大分パワーアップしていますね。

戦闘パートでは
とにかく快適です。
全体的な演出がコンパクトで挙動も早いです。
倍速モードは物凄く早くなるって程でもないのですが、
元々のテンポが良いだけに十分な快適さを保証してくれます。
プレイ動画にて、戦闘の終盤で倍速モードに切り替えておりますので、
気になる場合はチェックしてみてください!

途中でキャラ同士の会話が発生するのも臨場感あって良いです。
また、敵を倒す度に確実にアイテムを落とすため、
1回の戦闘で報酬がたんまり入るのも嬉しくなりますね!

敵を倒すと袋をドロップ!急いで拾わなくても戦闘終了後にまとめて回収してくれますよ!さらに敵に取られても自分のものになっているようです。
1回の戦闘で・・・
これだけの報酬を獲得!



向きや高さなどの概念などもあって、最善の手を打つにはしっかり熟考する必要があり、
戦略性は高い
今時点では最初の2戦を終えたところなので、何とも言えませんが
おそらく今回も難易度は高め!
なぜなら、自軍のゲストキャラがあっさりやられてましたし、
被ダメージもそこそこ多い印象でした。
難易度の変更は出来ません!(固定)


他にも、仲間の徴兵やモンスターが仲間に出来たり(こちらはまだ未開放ですが)、
自分だけの騎士団作りに夢中になれそうです。


その他、細かいところはシステム詳細で述べたいと思います。
序盤のプレイインプレッションとしては、神ゲーです
雰囲気も戦闘も抜群に良すぎるので・・・
とは言え、まだプレイして数時間での印象で、早計ではあるので、
もう少しやり込んだら更新したいなと思っています。
とりあえず、「運命の輪」よりは格段に良くなっている事だけは
確実に言えます。

SRPGとしての全体的な完成度が高く、
令和のSRPGの金字塔に成り得るポテンシャルは十分に感じる事が出来ました!

今作では最大5チームまで編成を保存可能。さらに出撃前では偵察コマンドでマップや敵の配置を確認出来る。最善の編成をしてバトルに挑もう!

【プレイ動画】

オリジナルサウンドトラックのデータがセットになったプレミアムエディションもあり。
詳細は以下、公式サイトの「product」にて

【システム詳細】

困ったらタッチパッドでお悩み解決!

ゲーム画面で分からない表記があったら、タッチパッド(PSの場合)を押してみましょう。
ヘルプモードに入るのですが、確実にカーソルがその用語・表記にあたるように
なっており詳細を確認出来ます。
例えばステータスの「AGI」!
普通、行動順が上がるもしくは回避率に影響するんだろうな〜って思いがちですが、
実は「命中率」に影響するステータスです。
こんな感じで、ヘルプモードはとても役に立ちます。

点で光っている部分がカーソルをあてられるポイント。詳細を確認出来る。
ヘルプモードは戦闘中でも利用可能。


ウォーレンレポートで物語の補完

ウォーレンレポートは、これまでの出来事がチャート式で
確認出来てイベントシーンまで再生可能。
それに加え、ここだけでしか見れないイベントもあります
例えばニュースメニューでは今時点での、時事や他国の
情勢などをレポート形式で閲覧出来るため、
ストーリーの進行に合わせ読み込む事で、より一層
物語を楽しむ事が出来るのでオススメです!

また、人物メニューも同じ人物の紹介でもストーリー進行に合わせ
ちょくちょく中身が更新されていきます。
あとはチュートリアルの再確認や補足事項(プレイガイド補足編)が
閲覧可能。
特に、プレイガイド補足編はウォーレンレポート内でしか登場せず、
ゲームを遊ぶうえで有益な情報が詰まっているため、
こちらも一度は目に通しておくと良いかもです!

ウォーレンレポート
ウォーレンレポートを見るのもまた楽しい!
ウォーレンレポート
こちらは第1話の内容、再生ボタンを押すとイベントを再生して見返せる。
ウォーレンレポート
ニュースメニューでは、その時起きた他の事件などを扱っている
ウォーレンレポート
こちらはストーリーでは語られていない時事。
デニム
タロットでキャラのステータスと属性を決めよう

ゲームを開始するとタロットカードと共に質問を聞いてくるので、
いくつかの選択肢で答える流れを5回程、行います。
この質問と選択肢の内容で主人公デニムの初期ステータスが変わるようです。
中々、どのステータスに影響するのか分からないものもあった奥が深い!
ちなみに誕生日を決める部分もあるので、いつに設定するか考えておきましょう。
併せて、後に騎士団名を自由に付ける事が出来るので、そちらも考えておきましょう。
必ず騎士団を最後に付ける必要はなく自由です。

あとは、どの属性に属するかまで選べちゃいます!
守護神のデザインがまたどれも良くて悩むんですねー


戦闘マップ

今のところは、丁度良い感ですね。
高低差や地形の種類が豊かです。
カメラも細かく回転・縮小拡大出来るし、
真上からの見下ろし視点もあり。
カーソルモードの操作方法も2タイプから選択可能。

基本、1マップ1バトルですが、城のような拠点系では連戦になる事があります。
目標達成するまで退却出来ない事もあるため詰むのを防ぐため、
事前にセーブするようゲーム内でも勧めています。
連戦毎に体力は全快します。

マップの地形にはアイテムが埋もれている場所もあり、そういったマスで
待機するとそのアイテムが入手可能!

画像では設定出来ていませんが、HPを表示させたりHPバーの色で
敵味方の区別も出来るようなUI設定が出来ます。

敵にカーソルを合わせると移動範囲が確認可能
埋もれたアイテムをゲット!美味しい〜


戦闘における数々の要素
  • 向き(前>横>後ろの順で命中率アップ、ダメージ値は補正なし)
  • 高さ(相手より高い方が攻撃が届きやすくなって有利)
  • 地形(地形によって物理または魔法の命中率に補正)
  • ランパート(所謂ZOC)
  • エレメント(属性)相性 ← 全8種類
  • 攻撃耐性(打撃・貫通・切断)
  • 種族特攻・種族耐性
  • 死亡(戦闘不能になって蘇生出来ず、数ターンするとキャラロスト)
  • WT(武具の重さや前ターンに取った行動で細かく加算され0になるとターンが回ってくる)
  • MPは0からスタート(WTの経過で徐々に蓄積)
育成要素・ステータス
  • ユニットのレベル上げ
  • クラスチェンジでスキル集め
  • チャーム(成長アイテム)でレベルやステータス上げ
  • スキルのレベル上げ

ユニットのレベルやスキルレベルはユニオンレベルを超えては上げれません。
ユニオンレベルとは、ストーリーの進行などによって上がっていく要素ですね。
これが育成キャップになるわけですが、すぐ天井になるようであれば、
あまり育成の自由度はなくなってくるので少し懸念しているところではあります。
一方、度を越したレベリングが出来ない事により常に歯ごたえのある
戦闘が楽しめると言う評価も出来ますが・・・
さてどうなるでしょうか。

あと、キャラごとにL(ロウ)/N(ニュートラル)/C(カオス)といった
ステータスも持っていますね。
さらにLやNなど表示されているマークの右隣にはキャラ固有?の
パッシブスキルも確認出来ました。パリィの他、カウンターなどもありますよ。

デニム
ランスロット
ランスロットは同じパリィでもデニムよりレベルが高い!
経験値の振り分けルール。こんな感じです。
ゾンビは得た経験値が完全にロストするのと同意。何としても避けたい状態異常!
装備について

戦闘中にアイテムが使えますが、ユニットごとに使用したいアイテムを装備
させる必要があります。
アイテムの装備枠は4つ。

次に魔法においても呪文書を装備する事で使用可能となります。
呪文書の装備枠も4つ。

レベルアップによって覚えるスキル群には
「アクション」「サポート」「オート」「スペシャル」があります。
アクションは所謂、戦闘中にコマンドを選んで発動出来るもの。
サポートは装備するだけで有効なパッシブスキル。
オートはターンが回ってきた時に確率で発動するスキル。
スペシャルはドラゴンのブレスなど一部のクラスが装備可能なスキルになります。


武具にはWEIGHT(重さ)の概念があって、重いほどWT値も高くなります。
戦闘ではWTが0になる事でターンが回ってくるので、
早く行動したいなら軽めの武具を装備したりWT加算の重い行動(スキルなど)
を取らないような工夫が必要という事ですね。
単にステータス補正の強い武具を装備したら良い!・・・
と言うわけでもなさそうなので、色々試行錯誤したりビルドが楽しめそうです!
それから、武器によって攻撃した時のWT加算値なども、
ステータスとして武器ごとに確認可能。

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ヒール
ヒールは射程が5マスもあって広く序盤は優秀に感じた。
最初の戦闘後に覚えた、技のマイティインパクト。早速装備してみる事に。
ユニットの雇用

たまに、自動でユニットが志願したり、またはショップから徴兵する事で
自由に汎用ユニットを仲間にする事が可能。
今はまだ解放されていませんが、説得コマンドによってモンスターを
仲間にすることも出来るので楽しみです!

汎用ユニットを雇用する際は、カルマ(L/N/C)や属性、名前の変更が可能なため
自由度が高く愛着が湧きやすい仕様で良いですね!

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