本日、ファイナルファンタジーシリーズの外伝作である
『FF7 クライシス コア リユニオン』が発売されました!
本作は、2007年にPSPで発売された『FF7 クライシス コア』のリメイクになります。
グラフィックのHD化に加え、新要素も少し追加されました。
FF7 クライシス コアはFF7の前日譚を描いた物語となり、クラウドも登場しますが、
ザックスが主人公のゲームです。
ネタバレに配慮し、物語にはほぼ触れずに新しく生まれ変わったゲーム内容をメインに
評価および各システム詳細をご紹介します!
なお、この記事はPS5版でのプレイを基に書いています。
【良い点】
- かなり美麗になったグラフィック
- フルボイス化により没入感アップ
- スピーディで操作しやすく爽快感抜群の戦闘
- 全体的にゲームのテンポが良くサクサク進む
- 60fps安定
- ロードが秒
- サクッと終わるミッションが楽しく、やめ時が分からない
- ミッションの数が膨大(恐らく)
- マテリアの育成や装備によるキャラビルドが楽しい
- 装備セットが5枠まで保存可能で便利
【悪い点】
- 技の非発動タイミングで該当するショットカットコマンドを連打しているとビービー効果音が鳴って煩わしい
戦闘中、結構アビリティボタンを連打しがちなため生じやすい事象かなと
【オリジナル版との違い】
- グラフィックがHD化
- キャラの3DモデルはHD化したわけではなく、作り直されている
- フルボイス(モブ含む)
- 召喚獣のリミット技ムービーは新規で作り直されている
- UIが作り直されて、FF7リメイク寄りになり現代風になった
- 戦闘では「構え」と「強撃」、スキルパワーゲージの概念が新しく実装
- リミット技がストックされるようになり任意のタイミングで発動可能に
- カメラの操作が自由に行えるように
- フィールドやダンジョンでダッシュが可能に
- 難易度ハードモードの追加
- バスターソードに熟練度が追加
- ストーリーの目的地がマップで表示されるようになり迷わなくなった
【対応プラットフォーム】
- PS4 / PS5
- Switch
- XBOX SERIES X|S
- XBOX ONE
- STEAM
【予約特典マテリアについて】
ミッションが受注出来るタイミングで受け取れます。
予約特典は「ダークファイア」「ダークサンダー」「ダークブリザド」です。
ファイアやブリザドは初期のノーマル「ファイア」などと総合的な強さは一緒ですが、
若干ステータス上昇と毒・沈黙の効果を持っています。
威力もほぼ同等だし、複数の状態異常が強いくらいですかね。
でも、そこまで強いって感じじゃないです。
ゲームの進行で普通に手に入るマテリアですし、そこまで気にする必要はないかと。

【まとめ】
PSP版を全クリまでプレイ済みですが、正直前過ぎてほとんど内容を忘れているので、
改善点などによる比較は出来ません・・・
そのため完全新作のつもりで評価します。
まず、元がPSP版とは思えない程グラフィックがかなり良くなっています。
皮や布に金属などの質感の表現力が高く、もちろんキャラクター自体も綺麗です。
PS5向けに作られたと言われても納得出来る内容です。
FF7リメイクには劣りますが、それに近しいくらいまでにはパワーアップしています。


UIも現代風に一新されている事もあり、ゲーム画面やUIなど特に古臭さは感じさせないですね。
PSP版ではカメラ固定でダッシュも出来ず、色々不便だったらしいですが、
カメラは自由に動かせるしダッシュも出来るしで、UIまわりも含めて全体的な操作性やレスポンスは
かなり良くて快適です!

次に戦闘面。
ザックスの動きがスピーディーで操作性(レスポンス)も良くアクション性が高いので
とても楽しいです!
攻撃直後の隙は回避やガードでキャンセル可能なのですが、このキャンセルがとても早いため、
攻めながらも瞬時に守備への切り替えが可能です。
敵が技を使用してくるときは頭上に技名が表示されますが、技名が表示されて攻撃してくるまでが
早く、意外にシビアですがこちらの回避・ガードモーションも素早く優秀なため
迅速に判断出来れば安定して避け続ける事が出来ます。
また、ザックスの攻撃範囲や追従性が高くある程度離れていても
攻撃ボタンを押せば自動で敵に近づき
素早く攻撃がヒットするため、かなり快適です。
ヒット時の効果音も良くて攻撃した時の感覚が心地良い。
コマンド技(物理系)も続けて出すとまるでコンボのように素早く繋がるのが良いですね。
通常攻撃の後に続けて繰り出すとダメージが上がります(赤字でダメージが表記される)。
魔法は使用時に自動的に敵から距離を取って発動するのも地味に優秀。
詠唱も魔法によりますが、ほぼないので快適に使えコンボに組み込みやすい。
このゲームはDMWと言って戦闘中、常に画面左上でスロットのようなリールが回り続けています。
柄や数字が揃うと役によって様々な恩恵が得られるようになっています。
例えば、技の消費コスト(AP)や魔法の消費コスト(MP)を一時的に0にするボーナスがあります。
わりと、これらのどちらかが出る機会が多く、ボーナスを獲得した際はリソースを気にせず
魔法や技をバンバン撃てるのでとても爽快!
リミット技(必殺技)に関しても前作ではリールが揃ったら即座に意図しないタイミングで発生して
不便であったのですが、本作ではストックされて任意のタイミングで発動出来て使い勝手が良くなりましたね。
特に新要素の「スキルパワーゲージ」と相性が良いです。
また、演出のスキップも出来るので快適。

スキルパワーゲージとは、ボスが強攻撃をする前にゲージが出現するのですが、この時に
ダメージを与えれば与えるほど、ゲージが減ってそれに伴い敵が強攻撃した際のダメージが減少するシステムです。
さらにゲージを全て削る事が出来たなら強攻撃自体をキャンセル出来ちゃいます!
ただ、キャンセルするのは結構シビアです。
ゲージが出現したら弱点属性を突いて的確に大ダメージを素早く与えてギリギリゲージを削り取る事が
出来るくらいの感覚です。
そこで役に立つのがリミット技のストックで、スキルパワーゲージの時に発動すれば大分キャンセルが楽になります。
リミット技はわりと頻繁に出現する時もあるので、無駄にしないようストックされたら即発動するか、
スキルパワーゲージの削りに備えて温存しておくかなど選択肢も増えて、
戦闘がより面白くなっています。
PS5版ではハプティックフィードバック機能をたくさん活用しています。
戦闘中は攻撃方法などによって多彩な振動でブルブル震えるので、
攻撃をヒットさせた時の感触がリアルに伝わってきてかなり気持ち良いです。
新要素としては、バスターソードの入手タイミングで覚える「構え」と「強撃」もありますが、
残念ながら、こちらはまだ未開放。
ガード状態からダメージボーナスが乗った通常攻撃(強撃)や技に派生出来ると言ったシステムのようです。
攻撃時にスーパーアーマーも付与されます。
攻防一体の万能スタイルですが、APを消費するみたいですね。
難易度についてはノーマルでやっていますが、敵の技を食らうと結構被ダメージ高いです。
特に最初のマップに出現する「フォールランダ」という獣型の敵に結構苦戦するのではないかなと。
ファイアを使ってくるのですが、頭上に「ファイア」と表示されて発動してくるまでが早いので
中々避けるのが難しいです、そしてダメージが大きい。
油断していると結構HP持ってかれます・・・
そんなわけで、基本的にゴリ押しは禁物で適度に回避やガードを織り交ぜなら戦うのが安定しますね。
雑魚敵でも油断出来ないので良い感じのバランスです。
次にミッション。
これ多分かなりボリュームあります。
11ミッションこなして達成度たったの3%です・・・
つまり単純計算で残り11*33の363近くのミッションが存在することになります!
実際、序盤からミッションを達成する度に次々と新しいミッションが出現してきます。
ミッションは基本的にマップの一部を切り取ったすごく小さいエリアで構成されており、
1ミッションあたり5分も掛からないくらいでサクッと終わります。
そのため、テンポが良く中々やめ時が分からないんですよねこれが。
ミッションの達成度に応じてマテリアや装備など嬉しい報酬が待っているし、
ミッション自体もクリアする度にマテリアや装備が手に入るので、
モチベーションが非常に高いです。
ミッションの良いところは、まだありまして、
ミッションで倒されても、初めからやり直しではなくそのやられた戦闘(エンカウント)から
リトライ出来ます。さらに装備の設定変更するしないも選択肢たうえでリトライ出来るので
かなり親切設計!
さらに、イフリートなどボス系との再戦もミッションで多く存在するのがアツいです!
マテリアの育成も楽しくて、レベルが上がるごとに
強化されていくので、色々育てたくなります。
序盤から色々入手出来ますし、レベルもそこそこ上がる印象です。
マテリア合成はまだ開放されていませんが、組み合わせ次第で通常では手に入らないもの
なども作成出来るので楽しみです。
マテリアや装備はストーリーが進むごとに徐々に装備数が増えていき
より幅広いビルドが組めるようになるのも良いですね。
最大マテリア6枠、アクセサリー4枠です。
個人的には戦闘の楽しさが一番目立ちました。
次にグラフィックや遊びやすさの向上、ミッションのやり込み、マテリアの育成
と言ったところです。
育成要素としてはマテリアのレベル上げくらいなので、正直そこまでですが、
ビルド構築の幅は広いのでビルドを組んで楽しむと言った感じでしょうか。
装備セットが5枠まで保存出来るので状況に合わせたセットを組んでおき、
状況に合わせて自由に切り替える事が出来るので便利!
そこまで大きなリメイクという訳ではないですが、
新要素の部分は面白く、PSP版をプレイ済みの方でも新鮮な感覚で楽しめると思います。
また、未プレイの方でもFF好きやアクション好きならオススメです!


【プレイ動画】
冒頭の初ボス、ベヒーモスを倒すまでの15分くらいを動画にしてみました。
まだ、そんなにマテリアないですが、色々なアビリティを使いながら戦闘メインで編集した動画です。
【システム詳細】
戦闘パート
通常攻撃とガード・回避、最大6つのショートカットに割り当てた魔法やコマンド技を
駆使して戦います。
弱点の概念があり、敵の頭上には弱点の属性アイコンが表示されているため、
敵に応じて弱点を狙っていきたいところ。
L2R2でリストからアイテムを選んでの使用も可能。
ガード中に攻撃ボタンでそのまま攻撃に派生も出来ます。



アビリティボーナス
回転攻撃などのアビリティは通常攻撃の後に発動するとアビリティボーナスと言ってダメージが上昇し、
この時ダメージ値が赤字で表示されます。
通常攻撃のコンボ数が多いほどダメージが上がるので、基本的に通常攻撃のフィニッシュで発動させたいところ。

スキルパワーゲージ
ボスが強攻撃をしてくる前に出現するゲージで、攻撃してくるまでに全て削ると
強攻撃をキャンセル可能。
削りきれなくてもゲージを減らした分だけダメージが減少します!
キャンセルはシビアで若干難しい。弱点属性を的確に与えたりリミット技を使うのがコツ。


バフ・デバフ


D.M.W
本作ならではのオリジナル要素です。
戦闘中はSPを消費してスロットが回り続けます。
SPは気にしなくてもどんどん溜まっていきます。
スロットが止まった際の役によって様々なバフを獲得したり、レベルアップします。
このゲームは少々特殊で、スロットで「7」が3つ揃った時でないとザックスのレベルが上昇しません。
ただ、運ではないです。内部的に経験値を保有しているらしく、ある程度溜まると
スロットで「7」が揃いやすくなるようです。
つまり、他のRPG同様、数多く戦闘をこなせば確実にレベルは上がっていきます。
また、マテリアのレベルも同じくスロットで役を成立させないと上昇しません。
運が良ければ一度に2レベル上がることも!






召喚モード
召喚獣のマテリアを手に入れることで、D.M.Wに召喚獣の絵柄も出現するように!
召喚モード中は召喚獣の絵柄のみが出現し、召喚獣リミット技を発動させるチャンス。


リミットブレイク
スロットで同じキャラの絵柄が揃うとリミット技がストックされます。
つまり必殺技の事ですね。
追加でHPやMPまわりのリソースも回復するため美味しいです。
リミット技にはレベルがあってその時によってランダムで決まります。
発動タイミングは任意なため、ここぞと言う時に発動しましょう!
戦闘を終了するとストックは破棄されるので、雑魚戦でも獲得したら積極的に使ってOK。
リミット技の演出は△ボタンでスキップ可能。



リミットゲージ
リミットゲージは物語やザックスの感情とリンクしていることもあります。
序盤ではアンジールとの関わりが強いので、アンジールの絵柄がDMWで出現しやすいです。




マテリア
装備品の一つです。
単純にステータスを上げるだけのものから、戦闘中に技や魔法を使えるようになるタイプのものがあります。
星(レベル)に左に表示される剣アイコンと数値はそのマテリアの総合的な強さを示します。
マテリアはレベルが上がり育つと「力+1」などステータス上昇のパッシブスキルが付いたり、アビリティ自体が強化
される場合もあります。
初期は4枠しかセット出来ませんが、ストーリーの進行に合わせ最大6枠までセット可能。



ミッション
達成するごとにマテリアや装備が手に入ります。
中には、召喚獣を召喚するためのマテリアが手に入るミッションも!
ミッション数は非常に多い事が予測されます。
1ミッションあたり5分程度とすぐ終わりテンポ良し。
ミッションをクリアする度に次々と新しいのが出現します。
序盤から高レベルのミッションへの挑戦も可能で、
上手くいけば序盤で強力な装備のゲットも出るかも??
ミッションの達成度に応じ様々な特典をゲット出来ます。



メール
ストーリー中、随時、特定のキャラからメールが届いたり、
社内報、チュートリアルなどが閲覧出来ます。
チュートリアルはいつでも見返す事が出来、便利ですね。


ボタン設定は自由に変更可能
設定項目ではその他、カメラワークに関する項目が多かったです。
前作で批評が多かったのか本作はカメラワークを意識した設計になっています。
