明けましておめでとうございます。
今回は2023年初のレビューとなります。皆様は年末年始、どんなゲームをしてお過ごしでしょうか。
私は大量に積んでいたゲームの攻略を進めたり、とにかく色々なゲームを遊んでいました。
なので忙しなかったですが、それなりにエンディングを迎える事が出来たゲームもあって充実しています。
さて、今回ご紹介するのは『テラテック』!
元々、PCで配信済みのタイトルであり、SwitchおよびPSでも既に発売されているゲームなので
今更感ではあるのですが、年末年始セールの対象で安かったので購入。
インディゲーなので知らない人もまだそれなりにいるのかな?
そんな訳で、どんなゲームかまだ知らない、興味はあると言う方のご参考になれば幸いです。
ゲームとしてはマインクラフトのようなサンドボックス型のジャンルになります。
レゴのように無数にある種類のブロックを組み立てて、車や飛行機など
あらゆる乗り物を自由に作る事が出来ます。
このゲームでは乗り物の事を「テック」と呼びます。
箱庭の世界を自由に探索し、資源を採取したり資源の加工や合成、ブロックの製造など
組み立てるだけでなく、「探索・クラフト」要素も中々に濃い内容となっています。
それでは、前置きはこのくらいにして、本格的な評価内容に入っていきます。
この記事ではPS4版での評価となります。
※1,540円(2023/1/6 23:59まで30%オフ)
※1,540円(2023/1/12 23:59まで30%オフ)
※パーケージ版は、税込2,600円分の追加コンテンツをセットにしたお得なパッケージとなります。
【良い点】
- 豊富なパーツ数(400種以上)
- 組み立ての自由度の高さ
- 探索や資源を集めてのクラフトなども楽しめる
- パーツの使い方や特性を知るとさらに遊びが広がる
- 最初からフリーモードが解放済み
- 時間の概念があり景観が細かく変化していく
- マルチプレイが可能
【悪い点】
- UI操作に慣れるまで若干時間が掛かる
- 乗り物の操縦に一部癖があり使い辛い時がある、慣れが必要
- 戦闘は正直チープで面白みは薄い
- キャンペーンモードでのチュートリアルはあるが、それ以外はメニュー内など
いくら探してもチュートリアル辞典のようなものが存在せず不親切
【プレイ動画】
キャンペーンモードプレイ動画
追加コンテンツ「R&Dラボ」
【まとめ】
試行錯誤が楽しいゲーム。これに尽きますね。
パーツの総数が400種以上と無数にあって、まずパーツの使い方・特性を
知ることから始まります。
その上で、戦闘特化やレース特化のテックを作ろうと思った時、
どう言う構造、どういったパーツを組みわせるのが最適なのか、そういった事を
トライアンドエラーしながら1つのテックを組み立てていく過程が最高に楽しいです。
また、テックだけでなく設備系のパーツもたくさんあって、チュートリアルでは
学ぶ機会がないので使い方を自分で探る必要があってハードルは高いですが、
使いこなせると様々なパーツをクラフトしたり中間素材を作成したりと、奥が深いです。
テックが完成すると箱庭を自由に探索して、操作を楽しんだり敵とバトルしたり資源を
採取したりする事になりますが、「探索→クラフト→テック作成→探索・・・」の流れが
1つのゲームサイクルとして上手く成り立っているかと思います。
特にキャンペーンの序盤は、敵を攻撃してボロボロパーツが砕け散るのが爽快で、
倒した後にパーツを吸収してどんどんテックを強化していくのが楽しい。
パーツが増えるたびに、テックを分解しては組み立てたくなります。
マルチプレイも可能でフレンドと一緒に1つのテックを作り上げたりレースモードで
勝負したりするのも楽しそうで良いと思います。
マインクラフトやレゴのようにサンドボックスの世界で、ブロックを組み立てて何かを
想像するのが好きな方にはベストだと思います。
ただ、こちらは建物系は存在せずあくまでも乗り物の作成に特化したゲームなので、
そこにハマれるかどうかは重要なところです。
子供はかなり好きそうな内容ですし、試行錯誤が必要なところからも知育ゲーとしても良さげです。
ゲーム内の説明が不十分なので、そこだけが懸念点ではありますが。
「悪い点」でも挙げたとおり、戦闘はあまり面白くないです。
武装しまくってどれだけ敵を蹂躙出来るか試行錯誤の結果を楽しむ要素としては
面白いのですが、戦闘そのものはただただ敵に向かってR2を押し続けるだけなので・・・
それに戦闘の勝敗を分けるのは操作ではなくテックのビルドが全てだと思っているので、
そう言う意味でも戦闘には期待してはいけません。
補足ですが、ダメージ値も存在しないので戦闘用のテックを組み立ててもいまいち
強さが分かりません。
追加コンテンツの「R&Dラボ」ならDPSなど測る事が出来るみたいですが。
それからUIは悪くないですが、操作はそれなりに癖があるので、慣れるまでがちょっと大変。
と言っても、組み立て時の操作はそこまで難しくないです。
まぁなんだかんだすぐ慣れる程度のレベルではあると思います。
△ボタンでポインタモードのオンオフ、○ボタンでビルドビーム、
交易所ではR2+十字キー上下でパーツカテゴリの変更などなど。
慣れるまでは、意図しないタイミングでポインタモードやビルドビームを
暴発しまくると思います。
テックの操作に関しては、陸上系のテックは簡単ですが、飛行系は少々扱いが難しかったです特にヘリ。
慣れの問題かもしれませんが。
ちなみにテックが横転したり、たまに瓦礫に埋もれると操作が効かなくなります。
その時はビルドビームと言って、いつでもテックの態勢を戻して好きな場所に配置出来るので、
知っておくと吉。
なお、ビルドビームとはテックを浮かして、ボディ底の部分の作り込みをしたい時に使う機能。
○ボタンを押すと使用可能。
値段を考慮すると作りは十分に良いしコスパ(1,540円)はかなり良いと思います。
テックを1機作ったら満足って方でも、元は取れるのではないでしょうか。
あと、有料コンテンツにはなりますが、「R&Dラボ」(税込1,000円)は、
設置された実験装置を使って、 ダメージ出力、 最高速度、重量などを測り、
自由に実験しながら様々なアクティビティを体験を可能とし、さらに遊びが広がります。
その他、数百円単位での新しいパーツ追加のセットもいくつかあります。
※パッケージ版限定のスキンもあり
【キャンペーン】モード
ゲームモードは(キャンペーン/クリエイティブ/ガントレット)の3つ。
クリエイティブモードはフリーモードと同意で最初から全てのパーツを使用可能で、
好きな箱庭で自由にビルドや探索を楽しめるモード。
ガントレットは、レースみたいなものでどれだけコースを早く走れるかのモード。

初心者なのでとりあえずは、チュートリアルがあるキャンペーンからスタート。
最初はチュートリアルミッションに沿って、行動していく事になります。
とりあえず目的地は簡易マップ上に「?」で記されるので迷うことないし、
やる事も明確なのですんなり進められると思います。
最初のテック(乗り物)はドリルと機銃さえ装備されているものの、
凄く小さくて弱そうな見た目です(笑)。

最初に課されるミッションは敵の撃破。
そう、この世界では敵(テック)も存在しており、自由にそこらへんを闊歩しています。
戦わない選択も出来ますが、破壊すると経験値とバラバラに散ったブロック(パーツ)を取得し、
インベントリに入れたり(最初は不可)、自分のテックにくっつけてさらにパワーアップする事が
出来ます。

戦闘では、R2を押す事でテックに装備している武器系が一斉に放射を始めます。
エイム視点とかそういうのはなく、武器の照射線上に敵が来るように移動して撃ち込むだけです。
なので、戦闘は若干チープ。
ただ、パーツの組み合わせ次第ではDPSが高くなるので、オレ強えぇ感を味わう事が出来るので
そう言った意味では楽しいです。
例えば、初期は純粋に武器をたくさん付けるだけで、一度に照射出来る弾幕が増えるので
単純に強くなります。
・・・って事で、最初に倒した敵からブロックを回収してテックのサイズの拡大と
武器を拝借して総火力をアップをする事に成功しました!

次のミッションはレーダーを探すこと。
レーダーを装備する事で画面右下に、簡易マップが表示されるようになり便利になります。
ここでも、レーダーを装備している敵に遭遇する事に!
しかし、火力の上がった我が機体の前では無力、難なく撃破しレーダーの取得に成功。



最初の初歩的な基本武器が、低周波コイルレーザーになります。
下の画像ではパーツ詳細に武器系のパーツである事。
グレード1で作成可能。積上制限は20である事が確認出来ます。
積上制限ってのは分かりづらいですが、装備するとその分コストが増えると
いう事です。
グレードと言うのは、レベルの事で敵を倒す事で経験値が溜まってレベルが上がります。
画面内で言うと左上に星マークのアイコンと数値が表示されているのが確認出来ると思います。
それがグレードを表します。
ゲーム内では最大積上制限が決められているので、そのコスト内でパーツを組み立てる必要があります。
なので、無限にパーツを取り付けられると言う事は不可能。
ちなみにチュートリアルのこのテックの最大積上制限が5000なので、そう考えると
十分パーツは取り付けられるので想像次第で凝ったテックの作成も可能です。
このゲームではメーカーと言うものが存在しており、パーツごとに何かしらのメーカーに属します。
初期は、GSO製のものが基本になりますね。


次はバッテリーの回収に向かう事に。
バッテリーはどうやら電力を消費する系のパーツと連結させて使う電力系のパーツのようです。
この時点では何に使うのか分からず、とりあえず回収(ボディに取り付け)して次のミッションに。

貨物の受け取りミッションで空からたくさんのパーツが降ってきます。
その中に、太陽光発電機やリペアフィールドなるパーツも含まれていました。
太陽光発電機はバッテリーなど電力系パーツの充電が出来る設置型のパーツ。
リペアフィールドはバッテリーとセットで使用する事で発揮する自動回復装備のようなもの。
つまり、これでダメージを受けてもある程度回復しながら戦えるため破壊されにくくなると言う事です。
しかし、画面内ではご丁寧にチュートリアルの文面を表示してくれていますが、
メニュー内には一切ないので不親切なところもあります。
これ久しぶりに途中から始めると絶対訳が分からないパターンですね。
ゲーム内でまとめてくれていたらどれだけ助かる事か。
このミッションでは、新しいパーツを装備してもミッション地点のマークが解除されず、
次のミッション地点が表示されずしばらく迷いました。
恐らく、リペアフィールドを装備した状態?でその場をある程度、離れる事で
次のミッションが開示されました。
チュートリアルの中でも一番迷った場面。

パーツが大量に増えたので、改めてテックを一旦分解し、再構築。
ここは腕の見せ所!
このゴチャゴチャ散らかったパーツの中から、必要なものを選んで組み立てていくのが堪らない。
実際はインベントリが使えるようになると、こんな散らばった状態にはならず、
もっとスマートにビルドが出来るようにはなりますが・・・



再ビルドしたテックがこちら。
センスのカケラもないですね(笑)
でも仕方がない、土台となるベースブロックがまだ少ないので、どうしてもボディがコンパクトになりがちで
中々、思ったような造形に出来ません。
また、今はパーツを収容するためのパーツがないのでどうしても「保管=テックに取り付け」になるので
歪な形になるのです。とだけ言い訳させて頂きたい。

下の画像は有料ダウンロードコンテンツのパーツになりますが、
組み立て次第で、こんなカッコイイテックも作れるので、
ホント自由度は高いです!

リペアフィールドのミッションが終わると、交易所のミッションに移ります。
番人がいるので蹴散らして解放する必要があります。

・・・と、このタイミングでレベルアップ!
レベル(グレード)が上がると、交易所で買えるパーツや合成で出来るパーツが増えます。


交易所では「コレクター」なるものを買えと指示されます。
コレクターはパーツ詳細によると資源を5つまで保持出来るパーツとの事。
このゲームでは、木や岩を破壊すると資源が手に入ります。
シンプルコレクターは5つまでしか持てないので不便ですが、
もっと資源を保持出来るパーツももちろんあります。
なので、資源回収専用機だって作ろうと思えば作れますね。
このミッションではとりあえず、コレクターを装備して資源の確保、
そして売却からのBB獲得方法を学べます。
画面の中央下にずっと表示されていた「BB」。
交易所で使用するゲーム内通貨の事だったんですね、このミッションでようやく
意味と使い道を知ることが出来ました。




キャンペーンでのチュートリアルはここまでとなります。
時間にすると1時間も掛からないくらい。
ここから、ミッションが色々増え何をするかはプレイヤー次第!
自由に探索やクラフトをしても良し、テックの組み立てなどやる事は無限大です。
とは言え、キャンペーンモードだと使用出来るパーツを増やす必要があるので、
とりあえずはミッションこなしてグレードを上げて行くのが王道にはなりそうですね。

ミッションでデカブツと対面!
こいつを倒すと、GeoCorp社のライセンスが解放されました。
どうやらメーカーごとに、グレードランクを上げる必要があるみたいです。
GeoCorp社の特徴はおそらく重機系、パーツが軒並みデカいです!
大きくてイカついテックを作りたいなら、GeoCorp社のパーツを多用する事になりそうですね。


作成したテックはL1のリングメニューのスナップショットから保存出来ます。
ここから、保存したテックにいつでも換装出来るので色々と自由にテック作りを楽しむ事が可能。

パーツ数が多いので武器系も豊富。
プラズマカッターなるモノも!
GeoCorp社のパーツなだけあってサイズは大きめですが、普通の基本ブロックに
取り付け可能。


ちなみに自分のテックが破壊されると?
デフォルトのテックか、最後に使用していたテックを選択し復活出来ます。
ただ、最後に使用したテックの場合、コストに応じたBBが掛かるので注意!

テックは予め用意されているスキンでの範囲になりますが、
パーツの色も変更が可能。
タッチパッドから開く、スキンパレットからブロック単位、テック全体に
スキンを適用出来ます!

【クリエイティブ】モード
キャンペーンである程度、操作やパーツについて学んだので、
続いてクリエイティブモードを遊んでみました。
クリエイティブモードでは初めに、敵の有無、
バイオーム(フィールド)、ゴッドモードの有無を選択出来ます。
バイオームと言うのは、フィールドの事で草原や凍土などがあります。
ゴッドモードはゲーム内での説明がなく不明(笑)
このモードでは最初からインベントリが使用可能で、全てのパーツを保有しており「∞」で
表示されていて在庫無限、まさに自由自在!

モードを開始すると、操縦ブロックが1つポツンとあるので、
これに色々パーツをくっつけて1つのテックを組み立てていきます。
実はこの操縦ブロックがコアでありエンジンみたいなもの。これがないと
パーツを組み立てられないし動かすことも出来ません。


他にも予め、戦闘機や装甲車などがいくつかテンプレとして用意されています。
テックの切り替えは△ボタンでポインタモードにした後、該当のテックにポインタを当てて
L1メニューのテック切り替えから変更が可能。
タッチパッドのテックマネージャーでは、テック名の変更や所持者をプレイヤーから敵に変更したり出来ます。
敵にするとその名のとおり、勝手に動き出し攻撃を仕掛けてきます。



【クラフトについて】
このゲームは、クラフト要素も強く含みます。
パーツの中には、部品製造機や合成機なども存在します。
どちらも様々な資源をセットする事で様々なパーツをクラフト可能。
また、資源を自動で掘るような設備や資源を運ぶベルトコンベアなど
設備系のパーツも豊富です。
チュートリアルではこのあたりに一切触れてくれないので、
施設系のパーツを使いこなすには、プレイヤー側の試行錯誤が必要となってくるので、
わりとハードルが高いです。
建物系は作れないけど、設備パーツはたくさんあるので、
大きな作業現場みたいなのは作成出来ますね。
パーツの詳細表示である程度、使い道は理解出来ますが、それでも分からないものも多いです。
ただ、分かってくるとかなり楽しいです。
とは言え結局、部品製造機などで作成出来るパーツはインベントリで普通にいくらでも使用出来るので
意味ないと言えばないです・・・(笑)
どちらかと言うとクラフトはキャンペーンで輝く要素ですね。


【ガントレット】
作成したテックでコースを出来るだけ如何に早く走れるか競うレースモードです。
そのため、戦闘ではなくレース向けに特化したテックを作成する必要あり。
テックロードで予め作成したテックを瞬時に呼び出す事も出来ます。
ショートとロングコースの2タイプが存在。
ロングコース(ゲーム内ではローリングサンダーコース)では敵も出現し邪魔してきます。
そのため、武装も必要?




最速のテックを目指して
テックの旋回速度やスピードはどうやらタイヤに依存する模様。
クリエイティブモードで「フォーミュラタイヤ」なる如何にもレース向けの
タイヤを発見したので取り付けてみる事に。
そうすると基本速度がキャンペーンモードの時と比べて明らかに早く快適になりました!

ちなみにブースターも色々存在します。
ブースター装備のテックはR1でブースターを起動させ一時的に爆速になります。
冷却が必要なので連続使用は不可。
ただ、面白いのがテックのバランス(構造)が重要だと言う事。

例えば、適当にブースターを装備させるとスピードの荷重に耐えれずテックが横転します(笑)。
最悪、バラバラになる場合も!?

試しにこれでもかと言うくらい車輪を付けて、前頭にスタビライザーも付けてみました。
見た目は度外視!

すると、なんと横転せず走ることが可能に!
ただ、まだ不安定か操縦がまともに効きません・・・
ブロックの繋ぎ方や車輪の数、どんなパーツを使用するかで結果が変わってくると思います。
最速のテックを作るためにはかなり試行錯誤が必要ですが、面白い。
今回みたいに上手くいかなかった事が、上手くいった時は感動です。
奥が深いテラテック!
