ファイアーエムブレム エンゲージ

シミュレーションRPG レビュー

【ファイアーエムブレム エンゲージ】発売!プレイ&評価 エンゲージや戦闘スタイルによってより戦略的になった戦闘が面白い

本日、1月20日
Switchにてシリーズ最新作『ファイアーエムブレム エンゲージ』が発売されました!
本作の特徴は何と言っても、指輪を使って過去シリーズの英雄を呼び出し、一緒に戦う事が出来る事にあります。
序盤からマルスやシグルドなどの英雄が登場しますので、ファンは眉唾ものでしょう!

また、育成や戦闘面でもこれまでになかったようなシステムが実装され鮮度抜群です。
そんな新機軸の「エンゲージ」を早速評価していきたいと思います。

なお、現時点で5章のプレイ時間は2-3時間程度での評価となります。

【良い点】

  • グラフィックやモデリングが綺麗
  • ムービーが多い
  • ストーリー・絆会話はフルボイス
  • 拠点でのファストトラベルが便利
  • 主人公はボイスありで存在感抜群
  • 戦闘パートのテンポが良い
  • 指輪ガチャが楽しい
  • 会話パートやイベントでキャラがよく動くので躍動感がある、表情も多彩
  • ロードは特に気にならず、散策時や戦闘パートなどカクつきがなく動作が安定している
  • エンゲージなど新システムにより戦闘が今まで以上に戦略的になって抜群に面白い
  • 豊富な指輪(装備)からスキルを自由に取得しキャラを自由に育成できる
  • 指輪の精製による指輪集め、合成による強化など面白そう
  • 散策出来るマップが豊富でロケーションの作り込みが高い
  • Xボタンでステータスやスキルの効果など確認出来て便利、困ったらXボタン

【悪い点】

  • OP曲がFEにあっておらずいまいちテンションが上がらない
  • 戦闘パート以外でもキャラのモデリングを鑑賞できると良かった
  • スキルを覚えるためのSPが溜まりづらすぎる
  • お金が手に入りにくく貴重
  • 拠点にアイテムが散らばりすぎて回収が無理(牧場だけでOK)

(補足)

◼️スキル関連について
せっかくスキルの習得により色々な組み合わせを考えるのが面白いのに、
必要ポイントと1戦闘で溜まる量が釣り合っていないので、
全クリ間際までプレイしても最上級スキルを1つ取れるのがやっとくらいです。
なので、全然思うようにビルドを模索する余裕がなかったのは残念。

それから追加コンテンツ1弾の紋章士チキから習得出来るスキルが強い。
レベルアップ時の能力が全体的に上がりやすくなるので、わりと壊れ気味です。
自由枠の一つは確実にこれで固定されちゃいます。
それとエーデルガルトの「統率」。
取得経験値を30%上げるので、これも成長が早くなる分、実質ステータスの底上げ
みたいなものなので固定。
つまり自由枠の2つを成長系で固定されちゃいます。

有料コンテンツなので強力なのはウェルカムだし、
好きなキャラをとことん強く出来るので有りだとは思いますが
スキル枠を潰すので、ビルドの余地がなくなるのが何とも。
まぁあれこれビルド考えるより、結局この2つ付けておくのが最強のような気もしますが(笑)。


◼️素材収集について
戦闘を終えるたびに拠点に戻ると、素材収集具合がリセットされ
また同じ場所で取れるようになります。
しかし、ファストトラベルが出来るとは言え、あちこちに無数に散らばりすぎて
戦闘が終わるたびに毎回回収は怠すぎます・・・
これは前作の風花雪月からそうでしたが、いい加減この辺りは見直した方が良いですね。
結局、牧場だけ回収してればOKみたいな感じです。
鍛治に必要な貴重な最上級素材の「ぎんの結晶」がよく手に入りますし、1箇所に
採取ポイントがたくさん、集まっていますからね。

【難易度について】

ゲーム開始時に3つから選ぶようになっています。
「ノーマル」と「ハード」と「ルナティック」になります。
ノーマルの説明が初心者と中級者にオススメと書いており、初心者も対象になっているので
緩いんじゃないの?と少し不安になりましたが基本、初見はノーマル派なのでノーマルで開始。
今の所はユニットがやられる要素がなく、敵も簡単に落とせてしまうので、
やはりノーマルというよりイージーな気がします。まだ序盤の序盤なので早計かもしれませんが。

難易度の選択時に説明がなく不親切なのですが、ノーマル以外の難易度はゲーム開始後も設定から変更可能
ですので、難易度で悩む方はとりあえずハードかルナティックでの開始をオススメします。
FE新規やSRPG初心者の方はノーマル即決でも良いとは思います。
ちなみにノーマルに変更した場合は、その後ハード以上に戻すことは出来ません。

今回は育成要素が増し、戦闘パートもかなり面白くなっていますので、
ある程度は歯ごたえがないと勿体ないなと。

追記>
ハードでやり直したところ、ハードはまさにハードって感じの難易度でやや難しめです。
適当にプレイするとかるく何人もやられるくらいには難しいです。
ノーマルはイージー寄りだし、ハードはハード。
本作は丁度良い難易度がないように感じます・・・
難易度決めが難しいところですね〜。

【まとめ】

最初にキャラの作成があります。
と言っても名前と性別、誕生日だけですがまだ決めていない方は決めておきましょう。

ストーリーについては、まだ序盤なので評価出来ませんが、
単純にキャラのやり取りを眺めているだけで楽しいです。
特に今回はキャラがよく動き表情も豊か見応え抜群!
ムービーシーンも序盤から多いので良いですね。
今のところ毎章あるかもしれません。

本作では主人公にボイスが追加されました。
ストーリー中、よく喋りますし前作の風化雪月と違って、
主人公がしっかりメインなので登場シーンも多いし、ちゃんと主人公してるのが良いです!

前作に引き続き散策はあります。
今回はどうやら今まで以上に色々な場所を散策出来そうです。
一度訪れた事のある街などはいつでも散策可能。
序盤の風車村なんかは自然豊かな絶景でグラフィックの良さも相まって
見とれてしまいます。ついつい隅々までゆっくり歩いて散策したくなりますね。
散策ではランダムでアイテムが落ちていたり、味方キャラやNPCとの会話が楽しめます。

次に戦闘パートについて。
エンゲージの世界では特殊な力を宿した指輪からマルスなどの英雄を呼び出すことが出来、
戦闘中ではエンゲージコマンドを使用することで英雄と融合し驚異的な力を発揮します
なので、あらかじめキャラに英雄の宿った指輪を装備しておく必要があります。
指輪を装備しておくと戦闘中、常に英雄とシンクロ状態になり、
英雄のパッシブスキルを共有する事が可能。
これが面白くて、例えば初期のマルスは回避性能特化なので、
「速さ」ステータスが高いキャラに組み合わせてみたり、
重兵などの盾役に装備して回避盾として運用してみたりと組み合わせを考える事で、
色々な可能性が開けそうです。

また、エンゲージすると英雄の持つ武器が使用出来るようになり、
攻撃時の武器種による選択肢が増えるので、より3すくみに対応しやすくなっています。
英雄の武器は強力で特効を持っていたりもします。
さらに使用武器が増えるだけでなく専用必殺も使用可能になるのでとても強力!
使いどころを考える必要もありますね。

それから戦闘スタイルの実装も大きいです。
必ずキャラはいずれかのスタイルに属しており、
スタイルによって戦闘パートで特殊な効果を発揮します。
例えば「気功」は隣接した味方を庇ったり、「連携」は近くの
味方の攻撃に参加したりしてもらったり出来ます。
このため、スパロボのような援護要素も加わりました。
他にも地形効果が倍になったり、地形効果を無視したりとたくさんあります。
地形による恩恵もこれまで以上に感じられそうかもしれませんね。

まだまだ、ブレイクの概念もあります
ブレイクとは敵に有利な武器で攻撃をヒットすると次の戦闘まで動けなくなるものです。
硬い敵でもブレイクしておく事で後続の味方が反撃を受ける事なく安全に
ダメージを与えられるようになりました。

新システムも増え複雑になり大変かもしれませんが、
キャラの特性を理解する事でこれまで以上に有利な状況を作り出せるので、
考えることが増え戦略要素が増したと言えます。
個人的には本作の戦闘システムはどストライクで最高です。
現在の難易度がノーマルで、戦闘が少々退屈で勿体ないなと思っているので、
ハードでやり直そうか考えているくらいは楽しいです。

ちなみに、前作の敵ターンスキップも引き継いでいます
敵のターン中に「+」ボタンを押すと一瞬で自分のターンになると言う
とんでも時短システムです。
他は、タクティクスオウガのように時間(ターン)を巻き戻す要素も実装されていて、
序盤から解放されます


育成パートでは指輪を装備して戦っているとSPというポイントが溜まり、
これを消費して指輪に秘められたスキルを自由に習得していくことが出来ます。
つまり、あれこれ指輪を付け替えたりしてスキルを集めることで、
キャラの性能を自由にカスタム出来るのでこれまで以上に育て甲斐があります

指輪も特定のポイントを使用して精製したり、合成して強化が出来るので、
奥が深いです。
指輪の数はゲーム内で確認する限り40あるみたいです。
なので大分多いです。
これはストーリーで自動的に手に入る指輪(マルス)などはカウントされていません。
指輪精製では過去のキャラ(チキなど)も登場するので過去作のキャラを知っていると
より盛り上がれるでしょう。
精製はランダム要素となっており、ほぼガチャみたいなもの。
レア度もあって高レア程、装備した時の能力補正が大きいです。


その他、拠点では他国への投資を行って、遭遇戦と呼ばれるモードの報酬をアップさせたり
散策時に手に入るアイテムの質を上げたりと、簡素ではありますが内政要素も増えました。
なんと動物まで飼えます!
散策時に見つけた動物は保護して拠点で飼えるようになる癒しモードもあり。
飼える動物の種類も投資で増やす事が可能。

総じて、個人的にはやはり新しくなった戦闘と育成システムがこれまで以上に気に入っています。
ただ、システムによる好き嫌いはあると思いますので、人によっては過去作の仕様の方が
好きだと言う方もいると思います。
とは言え、中身はいつもながらの安定したファイアーエムブレムなのでそこは安心して良いと思います。


【システム詳細】

ワールドマップ&散策

ストーリーを進める際は、これまで通りワールドマップから行きたい地点を選択します。
また、一度訪れた事のある村などはいつでも散策可能。
散策時はキャラと会話したりアイテムを拾ったり出来ます。
アイテムは簡易マップを見ればどこに落ちているのか分かるので回収は楽で良いですね。

戦闘システム

エンゲージ

英雄の宿った特定の指輪を装備している場合に発動可能。
ゲージを溜める必要があります。
エンゲージではステータスは強化されませんが、英雄の武器と専用必殺技が使用可能で
恩恵は大きいです。3ターン持続。
マップの中には「紋章氣」と言って、一瞬でエンゲージカウントをマックスにするポイントも
あり、上手く利用する事で1戦闘で何回も発動出来たりします。
発動タイミングも重要なので、どの場面で使うかも考えていきたいところ!

地形効果

様々な地形があり、止まっている地形に応じた効果を受ける事が可能。
地形によっては侵入時に通常より移動力を多く消費します。
茂みとかがそうです。
戦闘スタイルが「隠密」のキャラは地形効果が倍になるので、積極的に有効活用していきたですね。

シンクロ

英雄の宿った指輪を装備しておくと常にシンクロ状態になります。
シンクロ中は、英雄に応じたステータス補正が入ったり、英雄が持つ
パッシブスキルを共有出来るように。
例えば、マルスは回避補正が高くパッシブもさらに回避を底上げするようなものがあるので、
回避型のキャラに装備させると効果抜群。
もちろん、型に捉われず盾役や打たれ弱い魔導系のキャラに保険として装備させるのも面白そう。

英雄との絆

エンゲージでは「紋章士」と表現しますが英雄とシンクロ状態で戦っていると
絆レベルが上昇していきます!
絆レベルが上がると、新しいパッシブスキルが解放され共有出来るように。
また、指輪からスキルを習得する際にもスキルによっては特定の絆レベルまで上げる必要あり。

ブレイク

新しいシステムですね。
ファイアーエムブレムは攻撃したら反撃されるのが元々のシステムでした。
本作では、敵に有利な武器でブレイクさせると反撃させず安全に攻撃を叩き込めます。

竜の時水晶

戦闘中いつでも使用可能で、ターンを巻き戻す事が出来ます。
クラシックモードでプレイしている猛者の方には余計に感じるシステムかもはしれません。
ただし、無限には使えません。
今のところ使用回数10回までとなっています。

ちなみに乱数固定っぽいので、時を巻き戻しても同じマスに止まって同じ行動したりしても
恐らく結果は変わらないはずなので注意!

全滅したら?

戦闘の最初からやり直しになりますが、やり直し前に稼いだ経験値を
保持してリスタートするか保持せず完全にやり直しするか選択可能。

アイテムドロップ

これはお馴染みのシステムですね。
特定の敵を倒す事で、アイテムが手に入ります。
どの敵から何が手に入るか事前に分かるので助かります。

オンライン要素

ワールドマップ

出撃前にその戦闘マップでの各キャラの使用ランキングが確認出来ます。
攻略の参考にしたり、誰が人気あるのかとか分かりそうですね。

戦闘パート

ネット環境に繋いでオンライン設定を有効にしておくと、戦闘中にアイテムが手に入ったりお得!
黄色の魂が漂っているマスでは他のプレイヤーが最も多く力尽きた場所との事。
また、紫の魂は敵が最も多く力尽きたマスを表しているようです。
魂のマスまでキャラを移動させるとアイテムや装備なんかも手に入るので若干有利になれます。

拠点

前作に引き続き、本作でも活動の中心となる拠点が存在します。
そこそこ広いですが、Xボタンでいつでもどこでもファストトラベルが出来るため便利!
序盤は味方も少なく寂しいですが、ストーリーの進行に応じて徐々に人も利用できる施設も充実してくるようなので、
楽しみです。

さらに拠点では味方メンバーが普段着でランダムで色々な場所をウロついています。
私生活の一面を垣間見ることが出来ます。

サウンドボックス

序盤は再生出来る楽曲がない・・・

投資

カフェテラス内の掲示板から実行。

各国へ投資する事で、遭遇戦とやらの報酬をアップさせたり、
散策時の効果を上げる事が出来るように。
飼育する動物を増やした場合も投資が必要!

実績

こちらもカフェテラス内の掲示板からアクセス。

ゲーム内の実績を達成すると報酬がもらえます。
「絆のかけら」しか貰えないようですが、これは指輪の精製や合成に必要なので、
忘れず小まめに受け取りましょう。

紋章士の間

スキルの習得や指輪の精製・合成はここで一括管理しています。
まだ指輪の精製については試せていません。

指輪精製

精製は英雄(紋章士)が実行します。
どうやら英雄ごとに入手した指輪のリストが個別管理されており、
運要素も絡むため、全てコンプリートしようとすると中々、大変かもしれません!

単発もしくは10連ガチャが可能!
名前の右となりに記載された「A」などがレア度、最高は「S」

指輪の合成

基本的には同じ指輪を重ねる事で指輪のステータスを上げることが可能。
下の画像では、チキAをチキSにするのにチキAが4つも必要!
労力の割には、幸運が+1されるだけなのでほぼ意味ないですが、
他にまだカラクリがあるのかもしれません。
なにせ解放したばかりなので私自身まだ試せてないので・・・

動物の飼育

拠点外の散策で動物を保護出来る場合があります。
保護すると拠点の動物小屋で管理できるようになり放牧する事で、
自由にモデリングを眺めたりアクションさせたりして楽しむ事が出来ます。
たまにアイテムを落とすこともあるみたいですね。
飼育と言っても、特に餌を与えたりとかの作業はなさそう。
癒し要素としては良いかもしれませんね。

筋肉体操

筋肉体操をしておく事で次回の戦闘時にステータスに一時的なバフが掛かります。
強敵を相手にする時なんかはお世話になりそうですね。
筋肉体操は3種類あって、それぞれ異なるミニゲーム形式です。
また、各ミニゲームで難易度も存在します。

最初は良いかもしれませんが、すぐに面倒になって利用しなくなりそうな予感はします(笑)

守り神のお世話 

ストーリーを進めると自動でお世話出来るようになる拠点(ソラネル)の守り神。
食べ物を与えたり、撫でたりすると好感度が上がる他、絆のかけらをくれます。
毎日愛情を捧げてあげましょう!

ちなみにデフォルトの名前が「ソラ」ですが、
変更も出来るので、変えたい場合は考えておきましょう。
また、着せ替え衣装の変更やスカーフの色変更でお洒落も可能!

【ギャラリー集】


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