カードゲーム レビュー ローグライト

【Brave's Rage 勇者よ急げ!】ローグライトなデッキ形成型カードゲーム、ATBやジャストガードなど独自の要素と戦略性の高さが抜群に良い!

2023年2月2日に『Brave's Rage(ブレイブズ レイジ) 勇者よ急げ!』が、
【PS5, Switch, STEAM】にて配信されました!
題名のとおり、ジャンルはローグライト×カードゲームとなります。

繰り返し何度も遊びたくなるような構成になっており、ステージの攻略中にゲームオーバーになっても
経験値を獲得し、使用キャラのジョブレベルが上がったり、
新しいキャラがアンロックされるため遊べば遊ぶ程、有利になりより楽しくなっていきます!

開発は「Astrolabe Games」と言う中国のパブリッシャーで所謂インディーゲームです。
この手のゲームはPC版が先行リリースされていたりするんですが、
本作は家庭用版もPC版も同時リリースとなります。

カードゲームもローグライトも大好きなジャンルであるのと
絵柄やキャラデザインも絵本チックな感じで受け入れやすかったので迷わず購入。
そんなわけで、ブレイブズ レイジの評価をしていきたいと思います。
※この記事ではSwitch版での評価となります。

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◾️PS store・・・2,090円(税込)
◾️Nintedo store・・・1,999円(税込)
◾️STEAM・・・1,999円(税込)
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※ダウンロード専売

【良い点】

  • 多彩な難易度(ステージ数)・・・20ステージある
  • 豊富なカードの種類と効果(230種類程)
  • 豊富な装備(92種類)、敵(75種類)
  • 8人のプレイアブルキャラクターにより多彩な戦術が可能
  • カードの強化要素あり
  • 装備やXPでのスキル習得によるキャラ強化
  • 序盤から歯ごたえのある難易度
  • カードのシナジー(コンボ)が多そう
  • ロードがゲーム起動時に30秒程、掛かるくらいで他皆無
  • メニューや操作によるレスポンスが快適でサクサク画面が切り替わる

【悪い点】

  • カードのレアリティが存在しないのでどれも見た目が地味で、
    効果もパッと見では強力なのかどうか分かりづらい

【まとめ】

ステージ攻略ではマップ探索をして、敵を倒しながらお金やカードを獲得したりして
初期デッキをどんどん強化していく事になります。
カードを獲得すると、自動でデッキに組み込まれるため、自由にデッキを組む事は出来ません。
ただ、カードの強化要素やマイナス効果を持ったカードの除去、
ショップやランダムイベントポイント、キャラの解放など至る部分で
メジャーな「Slay the Spire(スレイザスパイア)」に似ているな、と言う印象を受けました。

スレイザスパイアも遊んだ事があるのですが、とても面白いゲームだったので本作もハマれそうです。

覚える事は少なく、最初のチュートリアルもすぐ終わるため、すぐに本編を遊ぶ事が出来ます。
ただ、カードの効果が多く複雑なものもあるのでプレイングの上達にそこそこ時間が掛かりそうです。
それだけ奥が深いと言う事が伺えますね。

このゲームでは、「ATB」・「ジャストガード」・「バレットモード」と言う要素が、
良い感じに面白みを強調しています。
まず、ATBはFFシリーズのあのATBと同じでリアルタイムで戦闘が進むシステムです。
敵味方含め行動ゲージが満タンになったキャラから動けるようになり、
何もしなければ延々と敵に殴られ続けてしまいます。
ただ、時間の経過速度を段階的に遅くしたり早く出来たりしますし、
ポーズも可能で、バレットモードはワンボタンで最低速度に出来る機能です。
最低速度だとかなり時間の流れが遅くなるので
戦況の悪化でパニクってしまっても立て直しをするための考える余地が十分に出来ます。
リアルタイムの戦闘が苦手な方もバレットモードやポーズを駆使すれば
じっくり戦略を考えながら遊ぶ事が出来る
のでご安心を。

次にジャストガード。
敵の攻撃を防ぐには手札にガード系のカードがある事が条件になります。
敵が攻撃を仕掛けてくるとキャラの方へ向かって攻撃アクションを仕掛けてくるので、
赤く光るタイミングでガードカードを選択する事でジャストガードへ派生し、
追加効果が得られます。
割とタイミングはシビア。そこで輝くのがバレットモード!
バレットモード中は時間の流れが通常の1/10になるので、敵の攻撃ヒット直前に余裕を持って
発動しておけば簡単にジャストガード出来てしまいます(笑)
バレットモードに使用回数や時間制限はないのでチートレベル。
アクションが苦手な方の救済要素なのかなと。

さらにカードにもタイプというものがあって、攻撃系でも敵の場所まで移動する「接近」や
その場で攻撃する「薙ぎ払い」タイプ、弓では「曲射」や「平射」などあって仕様が奥深いです。
例えば、曲射は山なりに飛んでいる間に接近タイプのカードで移動すればシールドカードなしでも
回避出来ますし、薙ぎ払いは位置取りが重要だったり、ちょっとしたアクション(風)要素も
あるのでカードゲームにしては斬新なシステム。
その他、「戦術」や設置型の「罠」などたくさんあります。ボタン長押しで溜めてダメージを増やす
ユニークなものなんかも!

プレイアブルキャラクターについては8人の勇者がいて、それぞれが固有のジョブを持っています。
そのため、固有スキルやデッキの特徴に違いがあり戦略がガラリと変わるので、
遊びごたえがありそう。
カードの種類も多く、シナジー効果に気づいたり使いこなせるようになると快感です!
キャラクターデザインについては、絵本調でわりと日本人受けしやすそうな印象。


探索マップの形状は変わりませんが、イベントポイントや敵の配置はランダムです。
まだ難易度0のマップしか遊んでいないので、もしかしたらもっと上の難易度なら
形状やサイズも変わってくるのかもはしれません。
難易度0でも1マップクリアすると終わりではなくいくつかのステージで構成されている模様。

1つ目のマップ
2つ目のマップ
2つ目のマップでは薄暗く雑魚敵がより強そうで難しそう・・・



マップの奥にはボスがいて倒すのがクリア条件となります。
それまでに如何に戦闘やイベントポイントを踏んでデッキや、
装備でキャラを強化していけるかが
ポイントだと感じました。また、酒場では仲間を増やす事も!
ただ、戦闘をすればする程、HPが減ってボス戦が不利になる可能性もあるため、
この辺りが駆け引きががあって良いですね。
戦闘終了後も残HPは継続なので、どこまで攻めて稼ぐかみたいな、残HPやデッキ・装備の状況
などと相談しながらの攻略は楽しい。

回復ポイントもあったりするので、ボス戦前まで温存させたり、
宝箱マスは敵がかなり強くHPが減るリスクが高いのですが、貴重な装備が手に入るので、
どうするかなどマップを探索する上で色々考えさせられます。
難易度がもっと高くなっていくと、より面白くなってきそうな予感がします。

ちなみに、アーティファクトらしき永続効果を発揮するアイテムは今のところお目にかかっていません。
マップ上でLボタンを押すとフクロウのアイコンの部分が開くのですが、恐らくここにアーティファクトが
入りそうな気がするので恐らくありそうな気はします。
まだ序盤なため情報が未確定で申し訳ないです。

難易度が上がっていくと色々な条件が課される
難易度15をクリアで「カスタマイズ」モードが解放。残念ながらそれなりにやりこむ必要がありそうで現段階では詳細不明。


ゲームオーバーまたはクリアすると、攻略内容に応じた経験値が手に入り、
使用キャラのジョブレベルが上がります。
ジョブレベルが上がると、専用カードや装備がアンロックされ次回のプレイ以降、
入手出来る可能性が生じます。
また、ステージクリアによるキャラの解放とは別に
ペルソナと呼ばれるキャラのスキンらしきものがアンロックされる事もあります
ゲーム内通貨を溜めてアンロックの購入やパックを買ってカードを解放するとか、そう言った感じではないです。

この画像だとペルソナは1体だけに見えるがスクロールするとまだ存在する


ボス戦討伐時の報酬は装備確定?どれも強力で非常に悩みますが、
次ステージへの挑戦意欲が駆り立てられます!




同類のゲームとしては、
スレイザスパイアや、デビラビローグなどが挙げられますね。
どちらかを遊んだ事がありハマった事がある方は、ブレイブズレイジもイケると思います!
価格の割にシステムやバランスがしっかりしており、図鑑(カード種類や敵数)周りも
充実しているので、コスパは最高峰。
地味にBGMも良いと思います。

【動画】

下手なので、ガンガンバレットモードやポーズ使ってます。
それでもプレミしすぎて恥ずかしい。
薙ぎ払いタイプのカードをついつい無闇に切って空振りしてしまうのが悩み・・・

【チュートリアル】

マップ探索では1マスずつ歩きます。モンスターや宝箱などを発見出来たりします。
全体的なマップはこのとおり。奥にいるボスを倒すとクリア!


とりあえず、ドンキ殿の初期デッキを確認。
ここで、カードの見方ですがアイコン内の数字がダメージ量もしくは効果量を表します。
「☆」は強化段階を表し、下画像では新米シールドは最大2レベルまで強化できる事が分かります。
短剣のように赤いアイコンは連撃が可能なタイプ。1回目の攻撃時に続けてタイミングよく
別の赤色の攻撃カードを選択する事でコンボとなり1回の行動ターンで2回のカードを使用出来るので
使いこなせるとかなり強力!ただし、連撃バフが必要。
ドンキ殿は最初から連撃バフのスタックを2つ所持しているため、序盤から積極的に連撃が可能!
デッキはバニラ(通常)の攻撃カードと防御カードで癖もなくチュートリアルらしい内容でした。


こちらは、先ほどご紹介した連撃のチュートリアル。
連撃が発動出来るタイミング時にはキャラと手札の該当カードが光るので分かりやすい。
タイミングもジャストガード程シビアではないので、発動は簡単な方かと思います。
と言うか連打してたら良さげな気もします。
「ドローのやり方」と書いていますが、ドローは一定の時間経過でどんどんデッキから手札に
追加されていくので、特に何もする必要はないです。

ドンキ殿の下にある黄色のカードマークが連撃バフを表す。


1戦目を終了し1マス進みます。
隣接するマスが明るくなり、隠れていたモンスターが発見出来ました。
このようにマップでは暗いマスは何が潜んでいるか近づかないと分かりません。


次はジャストガードについて。
こちらは、既に説明したとおりの内容でバレットモードを使ったら簡単だからやれと助言してきます。
「新米の盾」は効果量6なので被ダメージを6軽減します。
ジャストガード成功時は追加が発生すると言ってますが、新米の盾ではジャスガしようがしまいが
被ダメージは変わらないし、その他の効果も見受けられなかったので(多分・・・)、特定の追加効果を
持ったカードの事を言っているのかもしれません。
例えば防御系のカードの中でもジャストガード成功でスローにさせるとかそう言った効果を持つカードがあるので。

ジャストガードに成功すると親指を立てたGOODマークがキャラの下に表示される。また、「PERFECT」と表示も出る。


キャラごとに必殺を持っており、カードを3回使う度に発動が可能!


必殺技のチュートリアルを終えると「XP」をゲット!
スキルを取得出来るように。


疲弊カードとは、強力なカードの代償として使用後にデッキ内に生成されてしまうカード。
タイプ:ネガティブという名目で分類されます。
ネガティブ系のカードは20種類ほどと豊富。
すぐに手札に来るわけではないですが、引いてしまうと不利です。
ちなみに疲弊カードの効果はATBゲージが溜まる時間が+1秒延長されます。
疲弊カードが多く生成されるようなデッキだと「我慢」スキルは役に立ちそう。

我慢は疲弊カードを使うと3点のシールドを得る


ジャストガード勇気。
ジャスガする度に怒りバフがスタックされていき、1スタックにつきダメージ1追加。
シールド多めのデッキだと輝きそう。そうでなくても、永続バフなので強そう。


キャラ交換。
ATBゲージはキャラごとに個別なので、仲間が1人増えると単純に手数が倍になり強力!
ただ、その分手札の消費数も倍になるので、如何に無駄なく敵を最小限のカードで倒していくかが
ポイント。


キャラ交代の後は戦利品ゲット!
初めての宝箱にワクワク!


まさかの装備!
ここで装備の概念がある頃に気づく。
「丈夫な鎧」は先程習得したドンキ殿のスキルと同じ。
疲弊カードを使うとシールド効果を得る事が出来る。
疲弊にとことん強くなれる。

画像のとおり装備枠は4つ見えているので、最大4つ装備出来る事が分かる。


続いて状態異常攻撃の防ぎ方。
このゲームでは敵が次にどんな攻撃をしてくるか吹き出しのアイコンで分かるようになっています。
状態異常はシールドで防がない限り必中。
画像のような専用アイコンが見えたら、シールドの準備が必要。
ただ、面白いのがシールド以外にも防ぐ方法がある事。
例えば弓使いは攻撃によっては曲射軌道なので、矢が弧を描き落下してくる間に接近系のカードで
敵の方へ移動すれば、矢の到達地点には誰もいないのでミスさせる事が出来るのです!
平射タイプはまっすぐ飛んでくるので流石に回避が出来ません。

状態異常のチュートリアルを終えると卒業!

【イベントポイントの種類】

酒場

酒場ではお金で仲間を雇う事が可能仲間によってドロップカードも変わるらしいのでシナジーの高いキャラだと良いかも

休憩ポイント

体力を回復出来るポイント。ただしコストとして食料が必要

ランダムイベント

ランダムイベントでは複数の選択肢から1つ選び結果が変わってくる。中には何回か選択肢が続く場合も
選択肢の結果が良いと報酬が手に入る
食料を2つ必要とするが、祈るの効果は強力!

占い屋

お金を払いカードに関する様々な効果を得る事が出来る。
占い師で出来る内容は時によって変わる

雑貨店

お金を払ってカードを購入できる。気に入るカードがなければリセットも可能。

キャラの性能紹介(一部)

百中の弓使いトレシー

溜めが可能な鉄矢が最大10ダメージ出せて強力。
黄色のカードはドロー効果の対象で、ドロー効果が多く手札が枯渇しにくいのが特徴。
パッシブスキルも絡め仲間にジャストガードさせる事で攻撃カードを手札に加え、
絶え間なく攻撃を仕掛ける事が出来ます。
後列の敵を優先的に攻撃できるカードが多く、厄介なヒーラーやサポーターの除去も
捗りそう。
ただ、疲弊カードを生成するカードも多く扱いが難しいので中〜上級者向けの勇者と言った印象。
下段3枚のカードはステージ攻略時にセットされる共通カードであってキャラ固有のカードではありませんでした・・・
よって、トレシー自体は特に使いづらさはありません。

  • パッシブスキル:歓声の木矢 → 仲間がジャストガード発動時に木矢(攻撃トークンカード)をドロー。
  • 必殺:ラストシュート → 8ダメージの平射攻撃。

二枚目の冒険家エフラ

まず、ATBゲージの溜まりが早く手数が多い。
そのため必殺も発動しやすいのが良いですね、その分全体的な威力は低め。
それからスロー効果や吹き飛ばし、アーマーブレイクなどデバフ系の効果が多いのも特徴。
吹き飛ばし効果のあるスマッシュや引き寄せの鉤縄は敵を一時的に拘束するため、
敵の行動頻度を下げる事が出来ます。
威力の低さは豊富なアーマーブレイクで補えるかな。
赤カードも多いので連撃バフを使えるようになると真価を発揮しそう。
鉤縄で強制的に敵を引き寄せてから、
敵の戻り際に後ろから奇襲のダガーを使う事でダメージアップが狙えます。
手数が多く手札が枯渇しやすいため、ドロー系の豊富なトレシーが相性良いかもしれませんね。

  • パッシブスキル:バックスタブ → 敵の背後を攻撃すると2ダメージアップ
  • 必殺:急襲 → 前列の敵に6ダメージ、敵を倒すと1枚ドロー
タイプ:薙ぎ払いは接近と違って移動しない攻撃なので敵が近づいてこないと当たらないので注意

コレクション要素

クリアレコード

これまでのプレイ履歴のサマリーが確認できます。
クリア時のタイムやさらにパーティやデッキなども確認出来ます。
キャラごとや戦闘の勝利・敗北単位で絞り込むことも可能。

装備リスト

本編で手に入れた事のある装備が登録されていきます。
手に入れるとデザインと効果を閲覧可能。

敵リスト

カードリスト

本編で入手したカードはリストに登録されていきます。
共通と8人の勇者固有の計9カテゴリーに分類されます。
手に入れた事がないカードはグレーアウト表示になっており、効果も確認する事が出来ません。

チュートリアル

初期のチュートリアルで習った内容を見直す事が可能。


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