LOOP8

RPG シミュレーション レビュー

【LOOP8】発売☆評価とシステムまとめ

2023年6月1日(木)、
LOOP8』・・・が発売されました!

対応プラットフォームは【PS4, Switch, XBOX ONE, STEAM】

ジャンルはジュブナイルRPGとなっています。

日常パートでは、学園生活をおくりながらカレンダーを進め、
様々なキャラクターと友好関係を築き上げていきます。

一方、非日常パートでは、
ケガイと呼ばれる異形を倒すため、黄泉比良坂と言うダンジョンに潜って
事件を解決に導きます。

と言うかたちで、なんかのゲームに似てるような〜って思いますよね?
そうです!
まるでペルソナシリーズ(3以降)を彷彿とさせるゲームデザイン!

ペルソナシリーズが大好きな自分にとっては非常に魅力的なタイトル。

そんなわけで購入してみました。
今回は、『LOOP8』の評価やシステムを紹介していきます!
※本記事ではPS4版での評価となります

【前日譚について】

公式サイトでは各主要キャラクターごとの前日譚が読めるWEB小説が展開されています。
もし、興味があれば読んでみても良いかもしれませんね。

【良い点】

  • 主要イベントはフルボイス
  • LIVE2Dは使われていないけどグラフィックは良く動く
  • アニメ調の独特な世界観・グラフィック
  • BGMや環境音が良い
  • キャラごとのセリフパターンが多い
  • マップ移動があるので移動は楽
  • 戦闘時のモーションが良い
  • 仲間に誘えるキャラが多い
  • 日々の行動を通して自由にステータス強化出来る

【悪い点】

  • 探索時の移動速度が遅め
  • 探索時におけるステータスアップの頻度が多く、
    慣れてくるとテンポ悪く感じてしまう
  • キャラをパーティーに誘う時、何回も話さないといけない場合がある
  • 戦闘時のフレームレートが悪くカクついてる
  • ロード時間は短めだがマップ移動による頻度が高いためテンポ悪い
  • 装備やレベル、アイテムの概念がないのでRPGとしては物足りない
  • 探索出来るマップが少ない

【まとめ】

とりあえず3時間程プレイし、なんとなく全体的な流れが見えてきました。
序盤の導入は凄く良かったです。



まず世界観が現実的で実在するどこかの田舎の様な場所が舞台です。
季節は夏で、セミの鳴き声など環境音が心地よく夏を凄く感じる雰囲気です。
BGMも結構耳に入りやすくヴァイオリンを使った心地良くゆったりとした曲だったり、
落ち着きます。
夜はBGMはなく環境音だけで静か。
ただ、人が主要キャラクター(仲間になるキャラ)しか存在しないので、
凄く人気がなく寂しい世界観でもあります。



キャラは独自の判断で自由に色んなマップをウロつくのでその辺りは生活感
あって良いとは思いますね。

キーワードとして宇宙と地球、ケガイなどがあります。
ケガイは異形の事で地球を侵略する悪い奴らで、そういった奴らから
逃げる様に宇宙に人が住み始めたのですが、それでもまだいくらか人は地球に住んでいます。



しかし、どう言う訳か主人公は地球に落とされるんですね。
でもそのあたりは全然語られなくて、他にも?ってなる会話シーンが度々あって、
謎も多いし、序盤から伏線的なものが張り巡らされているのは感じ取れました。

そういった意味ではストーリーは先が気になって惹き込まれる要素はありますね。

イベントパートについては、
グラフィックはLIVE2Dの様にキャラが細かく動き良い感じです。
基本的にストーリーはボイス付きで、探索時の会話ではボイス付きだったり
そうでなかったり。
ただ、セリフのパターンが多く、話しかける度に結構セリフが変わるので良いですね。
選択肢はそこまで頻度は高くないですが、度々発生はします。



特にキャラごとに友好度があって、物語の展開や選択肢の変化、
戦闘時の行動にも影響を与えるため、キャラ同士の関係操作は重要そう。



仲が良くなると一緒に付いて来てくれたりもする様になります。
ちなみにこの状態がパーティーイン状態なので、
ダンジョンに向かう際は、誰かが一緒について来る状態にしておかないと、
主人公1人だけで戦う事に。

グラフィックについては、
アニメとCGの中間くらいで独特。
操作している感じはアニメをそのまま動かしている様な感じで楽しいです。
ただ、移動が遅いのがBAD。

戦闘時は技の演出・モーションは良い感じで見てて楽しいのですが、
フレームレートは悪いので台無し。
PS4でこれなのでSwitch大丈夫か?と心配するレベル。
一応、設定で演出のオフが可能。


全体的なゲームの流れはやはりペルソナに似てますね。
まず、日付と時間の概念があります。
牧場物語みたいに時間が経過して深夜の3:00になると強制的に家に帰り
次の日に進みます。

それまでは自由行動です。
若干時間の流れは早めでリアルタイム1秒でゲーム内の時間が2分程進む感覚。
よって時間は有限なので、大事にしないといけません。

特にマップの移動や特定のポイントで時間を大きく消費します。

特定のポイントっていうのは、
例えば校庭の鉄棒の様に、
キャラクターのステータスを上げる事が出来る場所が色々あって、
そういった場所で行動を実施する際にまとまった時間を一気に消費します。

序盤から色んなキャラクターに会えるので話しかけまくったり、
探索してどこで何が出来るのか調べたり面白いです。

ただ、思った程マップは少ないっぽいです。(7ヶ所くらい)
今後増えるのかもはしれませんが。
ペルソナシリーズと同じで、マップで行きたい場所を選択すると
その場所に移動し自由に動き回って探索が出来る形式になっています。

ステータスの上げ方は2種類あって鉄棒の様に鍛える場所と、
精霊を見つけて加護を得るパターンがあります。
精霊の場所は固定で1日に受けられる加護は1回。
そして加護のステータス上昇量は鍛えるポイントとは比較にならないです。
なので精霊の場所を覚えたら、結局毎日、精霊のいる場所を巡礼していくという固定の
ライフサイクルが出来上がってしまうのでこの辺りがワンパターン化して
退屈に感じます。

システム上、ステータスアップやキャラの関係変化のリザルト表示の
頻度が多いためすぐにテンポ悪の要素として感じてしまうのもダメなところですね。


ダンジョン探索について
今のところ、序盤なのでまだ計りかねますがダンジョンの作りはショボイです。
そもそもダンジョン内(黄泉比良坂)は裏の世界という設定なので、わざとその様な見た目になっていて
若干視認性が悪いです。



戦闘はランダムエンカウントではなくシンボルタイプ。

ただ、このゲーム、レベルも装備もアイテムの概念もないです。
故にダンジョン内に宝箱とか存在せず、探索の楽しみは皆無。
戦闘に勝利するとキャラの関係度が変化するだけです。
たまに加護が発生して大きくステータスが上がりはしますが。
キャラの関係度は微量しか上がらないし、ステータスにも関わらないし、
戦闘を行うことに対するモチベーションもイマイチ上がりません・・・

関係度がイマイチ難度に直結してるのかどうかよく分からず、
システム的に複雑に感じる面も。




以上から、ノベルゲーに薄いRPG要素を無理やりとってつけた様な
出来というのが正直な感想。
RPG好きな方にはオススメ出来ないし、
ノベルゲー好きな方にも微妙なRPG要素が足を引っ張って良く思わないのではないでしょうか。
そう、全体的に中途半端な作風になっています。

ペルソナシリーズに似てはいますが面白さは全然段違い。
ペルソナ風を期待して購入すると大ダメージを受けるでしょう。


とは言え徐々に強くなっていく、ループシステム自体は面白いんですけどね。
ループシステムについては【システム詳細】のところで語りますね。



【プレイ動画】

序盤プレイ動画

探索パート

ダンジョンパート

【システム詳細】

コミュニケーションパート

主人公の見鬼の才を使う事で、そのキャラの詳細が把握できる
一緒に歩こうを選択するとパーティーに参加状態となる

探索パート

マップは地続きで繋がっており、歩いて移動も出来ますが、全体マップでポイントを
指定するとファストトラベルが出来て

移動先によって消費時間や消費体力が異なる

訓練

マップ内の至るところに訓練ポイントがあります。
訓練ポイントでは時間を消費してステータスを上昇させる事が可能。

加護

訓練ポイントと同じようにマップ内の特定の場所を調べる事で、
ムササが出現し加護を与えてくれます。
訓練よりステータスの上昇幅が大きく、ループして初めからになっても
取得した分の加護はリセットされないため凄く重要!

ちなみ同じ場所で得られる加護は1日1回まで。
つまり毎日調べれば定期的に加護よるステータス上昇が見込めます。

技の習得

キャラクター情報から、「???」の行動を覚えるためには、
どのステータスがどのくらい必要か表示されています。
条件を満たすと行動パターン、つまり技が増えます。

ただし、条件を満たしてもすぐに習得する訳ではなくタイミングはイマイチ分かりません。
初めて習得した時は1回目の黄泉比良坂を攻略した後でした。

戦闘システム

  • 最大パーティーメンバー3人
  • 主人公が倒れるとゲームオーバー
  • 味方はAIや関係度に基づき勝手に動き操作は不可
  • 攻撃時は感情を選択出来、選んだ内容でダメージが変わるがリスクも増える
  • シンボルエンカウント
  • 体力と気力(所謂MP)の概念があり一部の技はMPを消費
  • アイテムは存在しないのでアイテム使用のコマンドはなし
  • レベルの概念はなく勝ってもキャラ同士の関係度が変化するだけ
    たまに加護が発生しステータスアップする
主人公の能力:見鬼の才 先見を使えば味方の行動が分かるのでコマンド選択のヒントにしよう

ループシステム

このゲームは一定の期間ごとに強力なケガイが出現するので、
期日までに倒さなければなりません。

もし、ケガイが倒せず負けた場合はゲームオーバー。
また始めの8月1日からやり直すことになります!

それまでに鍛えたステータスはリセット・・・
やってられませんよね?

ただし、加護はリセットされません。
加護はステータス上昇の常時バフみたいなもので、
わりとステータスにおける比重が高い。
なので、加護さえたくさん獲得しておけば、
振り出しに戻っても高いステータスで序盤から
再開出来ます!
つまり強くてニューゲームに近いですね。
このようにローグライト的なデザインになっています。



また、前回のステータスまでは早く上がりやすいようです。
つまり成長スピードも速くなる。
良いことづくめですね。

恐らくボスの難易度は高めでループ前提の強さになっていると
思います。
最初のボスはイベントだからか、チュートリアルを含んでいるためか超強くて
敗北しましたからね・・・



そして、このゲームタイトルの意味を知ることに!


テラスに話しかける事で任意のタイミングで最初からやり直す事も可能!

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