2023年7月13日(木)、
『マリーのアトリエ Remake 〜ザールブルグの錬金術師〜』・・・が発売されました!
対応プラットフォームは【PS4/PS5, Switch, STEAM】
ジャンルは「RPG」となります。
本作は、大人気の『ライザのアトリエ』など、
ガストの贈るアトリエシリーズの一つであり、なんと初代にあたります。
マリーのアトリエは1997年にPSで発売され、
ザールブルグシリーズとしては第3弾まで続いています。
自分がアトリエシリーズを初めて触れたのが
アーランド編からなので、それよりの前のアトリエ作に触れられるという事で
とても楽しみです!
マリーのアトリエも基本的なシステムは近年のシリーズと変わっておらず、
素材採取・調合・戦闘がメインとなっている模様。
流石に調合も戦闘も近年のシリーズと比べると簡素的な作りにはなっているとは
思いますが、今からマリーのアトリエをプレイしても楽しめる作りになっているか?
そういった観点も踏まえ評価していきたいと思います!
※本記事はPS5版での評価となります。
【良い点】
- キャラのモデリングがハッキリクッキリで綺麗
- イベント時の立ち絵が衣装含め細かく動く
- ほぼフルボイス
- ファストトラベルが便利
- ロード凄く早い
- 音楽(BGM)が良い
- 簡易採取が便利
- フォトモードが自由度が高く凝っている
- 図鑑でアイテムや敵のテキストフレーバーがたくさん
- ゲームの進め方において自由度が高い
- 移動が早く快適
- 全体的なキーレスポンスがよくサクサクでテンポ良い
- タウンマップからキャラの居場所やイベントポイントが分かる
- 戦闘の3倍速とオートが便利
【悪い点】
- 簡易マップは便利だが3度押ししないと消えないので煩わしい
1回目が通常表示、2回目が透過表示、3回目でようやく消える - 敵の数とボスが少なく物足りないかも
雑魚敵29種、ボス4種 - 特性の概念がないので自分だけのアイテム作りは不可
なので人によっては物足りない - ゲームボリュームは少な目(8時間で全クリ)
- エンディングが選べずコンプが面倒
- 近年では当たり前の戦闘アイテムの補充や複製が出来ないので不便
- ワールドマップでの移動時のエンカウント率高い
ワールドマップでのエンカウントは無くして欲しかった - 装備屋でラインナップを増やすのに貴重なアイテムを要求されるので運が絡む
【追加要素】
- 無期限モード
本来はアーランドシリーズのように進行期限があるが、
このモードでは期限を気にする事なくプレイが可能 - イベントの追加
- イングリド先生の課題
自由度が高いのか、初心者でも次に何をしたら良いか明確な目標
を設定してくれる
【まとめ】
とりあえず2時間ほどプレイしました。
まず、グラフィックなんですが、「一から作り直したのかな?」
と言うくらいにはかなり綺麗です。特にキャラクター。
凄くくっきりしていて良い!
その他、背景やオブジェクトも十分に綺麗です。
ただ、ムービー時のグラだけ少し微妙でした。
イベント時の立ち絵は、ユラユラ細かく動くし、
よく見ると衣装も揺れたりなんかしてますね。
それから口パクしますのでリアル。表情もシーンに合わせて
変化しますし全体的な演出が素晴らしい!

ストーリーのバックログはありますし、
テキストの自動送りもテンポ良いですね。
BGMもこの時からアトリエらしさ全開で
耳に残りやすいし聴き心地が良い。
今のところあまり、イベントは発生せず、
サクサク進むのでテンポは良いですね。
とは言え、イベントリストを数えてみると120種くらいはあったので、
ボリュームたっぷり。これまで通り、キャラ同士のイベントを
十分に堪能出来るかと。
採取&戦闘→調合→・・・のサイクルを淡々と楽しめます。
ゲームの目的はアカデミーに通うマリーを卒業させる事!
マリーは落第生らしく、校長から「卒業試験には合格しろよ!」と
プレッシャーを掛けられてしまうんですね。

卒業試験までは5年あって、その間に明確な中間目標みたいなのは
なさそうで、序盤から自由に動けます。
何するもプレイヤー次第なのでオープンワールドに近い自由度の高さが良い。
故に、初心者の方だと「何したら良いの?」ってなりがちなのですが、
本作の追加要素として「イングリド先生の課題」が追加されていますので、安心を!
「イングリド先生の課題」は期限はありませんし、達成するもしないも自由。
やることが分からない場合は、この課題達成を目標にプレイすると良いでしょう。
もちろん報酬もあるので美味しい!
しかし、やはり初代のアトリエだけあって、システムはかなりシンプルですね。
素材に特性が付いていないので、
近年のアトリエのように好きな特性を組み合わせて自分だけの
アイテム作りや研究って言う遊び方は出来ないです。
なので、人によっては楽しめないかも。
個人的には、特性がなくなった分、アイテム整理しやすくなってたり、
採取厳選しなくて良いし、調合時や納品時の素材決定など
これまで時間が掛かっていた部分(素材管理)がなくなり、
凄くプレイしやすくなっていて、
「たまにはカジュアルなアトリエも有りだな」って感じ。
とにかく遊びやすい!
とは言え、特性大好きっ子なので、物足りないと言えば物足りないですけどね。
次に調合パート。
特性がないし、パズル要素もないので素材さえ揃っていれば、
ポンッ!と一瞬でアイテムが出来上がります。
よくあるそこらへんのクラフト要素と同じです。
ただ、日数が掛かるし何個まとめて作るかで日数を節約したり出来るため、
そう言った点では考える要素があります。
無期限モードなら関係ないですけど。
無期限モードについて。
リメイクで追加された要素。
本来は5年後の卒業試験で合格出来なければゲームオーバーですが、
このモードでは5年過ぎても大丈夫なのでいつかは絶対クリア出来る仕様。
アーランドシリーズのように期限が決められていて、
落ち着いてプレイ出来なかったり、初心者の方には良いモードだと思います。
ただし、一部のイベントが発生しなくなるらしいので注意!
下手したらトロフィーの獲得条件を満たせなくなる可能性もありますからね。
この仕様にしている以上、トロフィーには影響ないと思いたいですが・・・

アーランドでは1年置き?とか定期的に時限が設けられていて結構
慌ただしかった記憶がありますが、
マリーはそう言った中間試験がなく、とにかく「5年後の卒業試験に合格しろ!」
的な流れなので、あまり期限に追われているって感覚は薄いかもです。
ただ、アトリエに戻ると1日経過、ワールドマップの移動でも1日経過、
採取ポイントで1回採取、1回戦闘するたびに1日経つので、
ガンガン日数は進んでいきます(笑)
なので、「5年もあるから〜」と調子に乗っているとわりと危ないかもですね。
戦闘は至って普通のTHE RPGです!
通常攻撃するか必殺かアイテム使うくらいです。
ただ、waitの概念が有り通常攻撃は次のターンが回ってきやすく、
必殺を使うと次のターンが遅くなります。
近年と同じく、範囲の概念はありますので、必殺やアイテムによっては
複数の敵に攻撃したり出来ます。
3段階の倍速とオートモードの快適さも外せません。

あとは隊列の要素もあって、どこに配置するかでステータス補正が変わります。
装備について。
マリーでは残念ながら自分で調合する事は出来ず、
店で買うしかないです。
しかし、アイテム装備の概念はあって、
近年と同じく、戦闘アイテムは装備メニューで装備しておかないと使用出来ません。
キャラクターごとに8枠くらいあって、好きなアイテムを装備する事が出来ます。

フィールド採取について。
素材採取ポイントはマリーの時から多いですが、ライザとかに比べると
少ないほう。
何より探索道具の切り替えが必要ない分、どこで何が採れるかは明確で
採取まわりは快適ですね。
もちろん図鑑やマップ上で何が採れる、どこで採れるかが分かるので便利。

また、簡易採取が凄く便利。
簡易採取は入手出来る素材がランダムですが、1歩も歩く事なく、
そのマップで入手出来る素材が短時間でバンバン手に入るので、
凄くテンポ良い。
さらにフィールド探索よりも掛かる日数が少ないというメリット付き。
BGMやらテキストフレーバーやら、この時からアトリエシリーズの基礎が
完成していたんだなと感じました。
素材採取も近年と仕様や雰囲気はほぼ変わっていませんし、
違和感なくすんなりとマリーのアトリエに入り込む事が出来ました。
ユーザビリティもそれなりに考えられているので、
これと言ってストレスポイントが見当たりません。
1997年のゲームにしてはほぼ古臭さもなく(シンプル寄りの戦闘くらい?)、
良い感じにしっかりリメイクされていますので、初代なのに凄く楽しい!
アトリエならではの採取&調合の楽しさは本作でも十分に味わえると思います。
たまにはカジュアルなアトリエでまったりと遊ぶのも良いのではないでしょうか。
強いて言うならば、
前述の通り、特性の概念や調合のパズルがないので、
調合における物足りなさ。
それから戦闘がごく普通のコマンドRPGなので地味。
ただ、トータルとしての出来はかなり良いですし、
アトリエシリーズの原点を是非プレイしてもらいたいですね。
遊びやすくてテンポが良く、オススメです!
【プレイ動画】
【クリア後の評価】
8時間でクリアしてしまいました・・・
ボリュームはかなり薄いですね。
ただ、錬金アイテムは1作目にしては十分な種類があったと思います。
イングリド先生の課題がなければ、5年目の試験までは
全く課題がないです。
無期限モードでしたので、自由気ままに雑に素材採取や戦闘を
行っていましたが、普通に期限内にいくつかのエンディングを達成出来ていたので、
そこまで期限については億劫にならなくても良かったなと思いました。
ただ、最近のシリーズだと複数のエンディングの中から選べるので
回収が楽なのに対して、マリーは優先度ってのがありまして、
条件を満たしたエンディングの中から最も優先度が高いのがエンディングとなります。
そのため、あれこれ条件を満たさないようにしたり、セーブを分けて作っておいたりしなければならず、
このあたりは不便。
あと、今思えばこの時はスチルという概念がまだなかったんですね。
一応、1枚絵はたまに出てきます・・・がテキストウィンドウが邪魔なので
その際にUIを非表示にしてやれば綺麗な1枚絵として画像を保存する事は可能。
テンポが良い故にサクサク、採取したり月日が流れる分、
インフレが早く、攻撃や回復アイテムなどを作っても、
新しいレシピを覚えて
すぐ上位互換が作れてしまうので、結局あまりアイテムを使う機会がなかったですね。
試験の目標はランクの高いアイテムを作成する事なので、
正直、戦闘は一切しなくてもクリアは可能。
ストーリー進行において強制ボス戦もありませんので。
また、戦闘アイテムの補充・複製が出来ないのであまり最近の仕様に慣れていると辛い・・・
そういうのもあって戦闘アイテムはほぼ使いませんでした。
まあ、戦闘しなくてもクリア出来るという自由度の高さも良いところではありますが。
キャライベントの進行はかなり素直。
というのも条件を満たすと即発生するので、回収しやすい。
またキャラはどれも魅力的でイベントも面白くこのあたりは良かったです。
中盤に入ると妖精が雇えるようになり、
採取や錬金を手伝ってくれるようになります。
これが時短にとても有効なので、如何に妖精を上手く使うか
考える部分は楽しい。
妖精は沢山雇うことができますが、その分雇用費も掛かるので、
そのあたりも含め。
1作目としては十分良く出来ていると思いますが、
やはりボリューム不足が過ぎるところでしょうか。
一応、引き継ぎ要素があって難易度の追加など、
やり込みもありますが、20時間もあればおそらくトロコン出来るくらいのボリュームです。
淡々と採取と調合が楽しめたのでその点は良かったです。
【システム詳細】
イングリド先生の課題
5年という自由な期間内で何をしたら良いか迷った時の道しるべになる要素。
とりあえずはイングリド先生の課題の達成を目標に進めると良いです。

ファストトラベル

調合
必要な素材さえ揃っていて作成可能であれば白くハイライトされます。

アイテムはランクが存在します。
また、必要レベルが存在し、マリーのレベルがそれより低いと成功率が下がります。
画像の例だと要求レベルが6に対し、実際のレベルは3なので少々不利。
また、MPを消費します。
それから、調合する度に疲労度も上がり、疲労が溜まると成功率が落ちます。
MPや疲労はアトリエのベッドで回復可能。


また、器材があります。
器材はアカデミーで購入することが出来、
調合時の成功率を高めてくれます。
器材ごとに対応するアイテムが異なるので、
様々な器材が存在。

アカデミーで売っている参考書を読むと、調合で作成出来るアイテムが増えていきます。

パーティ編成&隊列
街中でプレイアブルキャラクターに話しかけると雇う事が可能。
親友のシアは無料!
ですが、他のキャラクターはしっかり雇用費が発生するため注意。
一緒に戦闘したりすると友好度が上昇。


隊列には前列・中列・後列が存在し、どこに配置するかでステータスに補正が掛かります。
中列は無補正で、前列なら物理攻撃がアップしてといったかたち。
ステータス部分の()内の数値はステータス基礎値であり、それに装備などを補正を足した、
最終的な数値が()の左になります。

戦闘
戦闘はシンボルエンカウント式。
フィールドで杖で攻撃すると先制攻撃が可能。
出来ること
- 通常攻撃
- ガード
- 必殺(MP消費)
- アイテムの使用(MP消費)




育成要素
戦闘で経験値が溜まるとレベルアップ!
また、探索の内容によってアトリエに戻った時に経験値がボーナスとして入ります。

さらに、たまにレベルアップしなくても採取から戻った時にHPが上昇する事があります。

マリーは採取や依頼の解決、調合など
様々な行動で知識ポイントが貯まっていきます。
これは図書館で参考書を読む際に必要なステータスとのこと。



また、戦闘終了時に稀に素早さが上昇する事もあります!
ちょっとロマサガっぽい?

実績
育成要素の一つ。
ゲーム内の探索や戦闘における様々な目標を達成するとステータスが上昇していきます。

マップと採取地
基本的に街でNPCから「うわさ」を聞くことで行ける場所が増えていく模様。
推奨レベルがあるので注意!
また、移動には距離によって日数が掛かります。

フィールド地での採取は従来のアトリエシリーズと同じ。
ただし、1箇所で1回採取するごとに1日経過。



依頼
飛翔亭では依頼を受けたり「うわさ」を聞く事が可能。
「うわさ」は新しい採取地の発見に繋がったりします。
依頼はいくつかまとめて受けられますが、
日数制限があるので注意!
達成できないと名声が下がってしまいます。
名声は図書館での参考書を読むのに必要だったり、
イベントの発生条件になるので重要!


フォトモード(思い出の館)
フォトモードはL3でいつでも展開可能ですが、
街中の思い出の館では自由にステージをセット出来るうえ、
カメラアングルも自由に動かせるので、より自由度の高い撮影が可能!
設定項目も多いのが良い。







図鑑




【ギャラリー集】







